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2015/12/16 海外派遣

第2回MIN-ON Global Music Network(ロシア)を開催しました

MIN-ON Global Music Networkの第2回目として、ロシアへの青年音楽家派遣公演を開催しました。

今回は「共に感動を創ろう」とのコンサートタイトルで、民音が主催し、ロシアのJapan Art Rainbowとチャイコフスキー国際コンクール入賞者連盟の制作協力のもと、12月9日(水)モスクワ音楽院小ホール、10日(木)モスクワ大学インペリアルホール、11日(金)ロシア民族友好大学講堂で、計3回の演奏会となりました。

日本からの出演者は、第8回ジャン・ピエール・ランパル国際フルートコンクール優勝のフルーティスト上野星矢、大家・高橋竹山の最後の内弟子で津軽三味線の高橋竹童、そして6歳でモスクワに移住し2013年モスクワ音楽院に日本人初となるロシア政府特別奨学金生として入学、同年11月にドイツグラモフォンでデビューしたピアニストの松田華音が現地モスクワより参加。

ロシアからは、2015年チャイコフスキー国際コンクール奨励賞のチェリストのフョードル・アモソフ、そしてカザフスタン出身で2014年「若い音楽家のためのチャイコフスキーコンクール」で優勝した若干17歳のヴァイオリニストのルスラン・トゥルンタエフがそれぞれの伴奏者とともに参加し、合計7名の日露両国の将来を嘱望される期待の若手アーティストが集うコンサートになりました。

第1回目は、クラシックのコンサート会場としても有名なモスクワ音楽院の小ホールで約450人の満席の聴衆のもと開催され、客席には在ロシアの日本人関係者とともに、多くの地元モスクワの音楽愛好家も訪れ出演者に喝采が贈られました。

演奏会では、前半にチェロのアモソフが自作の無伴奏のチェロ曲や、チャイコフスキーの「四季」より10月「秋の歌」などの小品を披露。フルートの上野星矢は、フルートの人気曲、ボルヌの「カルメン幻想曲」を軽やかに、そして高橋竹童が「津軽あいや節」や「津軽じょんから節」など伝統演目を披露しました。後半はヴァイオリンのトゥルンタエフがサン=サーンスの「ハバネラ」やチャイコフスキーの「メロディ」などの名曲を、最後にピアノの松田華音がラフマニノフの10の前奏曲より3曲とスクリャービンのワルツを演奏し、現地ロシアのフアンから盛んな拍手、花束のプレゼントがあり、大成功の初日公演となりました。

第2回目は、ロシアを代表する総合大学、モスクワ大学で開催、この公演は、民音創立者で創価大学の創立者でもある、池田大作博士のモスクワ大学記念講演とモスクワ大学と創価大学の交流40周年の意義も込められ、大学側の配慮で、学位授与式など特別な機会しか使用が許されない荘厳な「インペリアルホール」に約250名の聴衆を集めて開催されました。大学側からもズキィナ記念国立民族アンサンブル「ロシア」33名他、同大学の芸術学部の歌手などが友情参加し、最後は出演者全員と聴衆全員で、ロシアの有名な歌曲「モスクワ郊外の夕べ」を大合唱、総立ちの拍手が出演者に贈られました。

第3回目は150ヶ国より6,000人の留学生が学ぶロシア民族友好大学で開催。様々な国から集まった学生が聴衆の中心で、最終公演に相応しい熱気溢れるコンサートとなり、コンサートタイトルに相応しく、言語や文化の差異を超え、日露両国のキャスト、スタッフが協力し合い実現した感動のコンサートの幕が降ろされました。