第32回目の「東北希望コンサート」が、岩手県洋野町村大野中学校の体育館で、近隣の向田小学校の児童の皆さんも参加して午後1時30分から開催されました。洋野町は、岩手県の一番北にある町で、隣は青森県です。

この地域には、「ナニャドヤラ」という独特の盆踊りがあり、日本で最も古い盆踊りとも言われています。

毎年8月には、「北奥羽ナニャドヤラ大会」が行なわれ、大野中学校の皆さんも出演しています。

大野中学校生徒会は「合唱・応援・奉仕活動・あいさつ」を4大文化と位置付けて、生徒一丸となって取り組んでいます。

今回は、2012年7月に歌手デビューしたその年、第54回日本レコード大賞「新人賞」を受賞し、現在はＩＢＣ岩手放送などの番組等で活躍する、岩手県大槌町出身の歌手・臼澤みさきさんが出演しました。

「ワンツースマイル」を皮切りに、岩手県民謡の「チャグチャグ馬コ」、「そんでこ節」を披露した後、「イーハトーヴの風～reborn～」、JR東日本のラジオCMに起用され、デビュー曲でもある「故郷〜Blue Sky Homeland〜」を歌いました。

民謡で鍛えた伸びやかで、澄み切った歌声の臼澤みさきさんのステージに、生徒の皆さんは引き込まれていきました。

プログラム最後の曲では、岩手が誇る「さんさ踊り」をテーマに、民謡とポップスを融合させた躍動感のある「さんさ里唄」を披露しました。参加していた生徒の皆さんは、大きな手拍子をおくり、一体感のある盛り上がったコンサートとなりました。

生徒からはお礼の言葉と共に、「虹を渡って」の合唱が臼澤さんに贈られ、その本当に美しい声に場内が魅了されました。

最後に、臼澤さんも生徒のみなさんの所へ降り、全員で大野中学校の校歌を合唱し、終了しました。