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【アップダウン】長崎市立山里小学校で開催しました
若い世代に親しみやすい「笑い」を通して戦争の記憶を後世に伝えようと、民音として初開催となる原爆体験伝承漫才『希望の鐘』を6月22日(月)13時半より、長崎市の山里小学校で開催し、全校児童約400名、教職員の皆様の他、長崎市長、長崎被災協・被爆二世の会・長崎の会長などの来賓に加え、保護者の皆様にもご参加頂きました。
原爆体験伝承漫才は、平和の大切さを伝える原爆をテーマにした世界初の漫才です。
北海道出身のお笑いコンビ「アップダウン」(竹森巧さん・阿部浩貴さん)が、2020年に「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」(山崎和幸元会長)の依頼で制作されました。
被爆者や被爆体験伝承者の証言や被爆医師の故永井隆博士の著作を基に、漫才という笑いの形式で原爆体験や戦時下の暮らしをわかりやすく伝え、平和や反戦のメッセージを届ける取り組みです。
若い世代やお笑いファンにも届きやすい表現を用いながら、被爆の実相や命の大切さを学ぶ機会として、平和イベントや、小中学校の平和学習での上演など、多くのメディアで話題となっています。
会場となった山里小学校は、長崎原爆の爆心地から約600メートルの場所に位置しています。1945年8月9日の原爆投下により、校舎は壊滅的な被害を受け、児童・教職員あわせて1,300人を超える尊い命が失われました。長崎で最も大きな被害を受けた学校の一つであり、現在も被爆の実相と平和の尊さを後世に伝える大切な場所となっています。
演じるのは北海道出身の阿部浩貴さんと竹森巧さんのお笑いコンビ「アップダウン」。戦時中の出来事などをユーモアを交えて漫才で紹介した後、被爆医師、故永井隆博士の著書を基に、被爆者の心の傷を劇で表現しました。
上演中は、児童は声をあげて笑ったり、真剣な表情でステージを見つめたりしていました。
戦争中にこっそりどぶろくを作っていたエピソードがユーモアたっぷりに語られると、どっと笑いが巻き起こりました。その後、舞台は一転。2人が原爆を想像するのに参考にしたという、投下後の広島で被爆直後の惨状を目のあたりにした画家・丸木位里、俊さん夫妻の作品「原爆の図」の紹介がされ、作品に添えられた説明文が朗読されると、会場は静まり返りました。
続いて、長崎の原爆で妻を失い、自らも大けがを負いながら、負傷者の治療にあたった被爆医師の永井隆博士と、原爆で家族を失った少年・深堀悟さんの被爆体験を二人芝居で再現すると、誰もが息をのんで舞台を見つめていました。 また敗戦後に不謹慎だと中止するところがほとんどだった盆踊りが人々の心を癒し、拠り所になったというエピソードをもとに竹森さんが作詞作曲したオリジナルソング「盆踊り」が披露されると、涙ぐむ児童の姿もありました。
鑑賞した児童からは
「今まで平和学習はしてきましたが、ユーモアを交えて学んだことはなかったので、新鮮でした。」
「ユーモアを交えたことでより分かりやすくなり、もっと想像することができました。原爆についても、より深く考えることができました。」
との感想を寄せて頂きました。
校長先生からは
「原爆をテーマにした世界初の漫才で、小学校児童向けで行うのは初めてということでしたが、本当に素晴らしい内容でした。
漫才の中に、芝居や朗読、歌などを盛り込み、1時間ほどでしたが、子どもたちの集中力がとぎれることはありませんでした。
漫才におなかを抱えて笑う姿、お芝居や朗読を真剣なまなざしで見たり聞いたりする姿がとても印象的でした。
お二人から「想像力をめぐらせる」という言葉が何度も出てきたのですが、「命の重み」「平和の尊さ」について、子どもたちは自分事として考えることができたのではと確信します。
アップダウンのお二人、本当にありがとうございました。」
と感謝のお言葉を寄せて頂きました。
アップダウン 竹森巧さんからは
「すごくその原爆に対する想像力というものが、もうすでに育まれてるなっていうのをこう、感じた瞬間が結構あった」
アップダウン 阿部浩貴さんからは
「我々も実際に被爆者の方とお話しする機会もあって、そういった話を聞ける機会っていうのはなかなか少なくなってくるので、そういった貴重な機会をしっかり、あの、今のこういう若い世代に伝えられるように、想像させられるように、頑張っていきたい」
コンサートの最後は、原爆で犠牲になった児童や教師らを偲び、永井隆博士が作詞した山里小学校で歌い継がれてきた「あの子」をピアノの伴奏で、アップダウンの2人と合唱。場内は、大感動で包まれました。

※本事業は賛助会費による公益事業として行いました。皆様のご賛助に心から感謝申し上げます。


