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2026/04/30 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~マリ編~

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。

今回は、アフリカ西部に位置するマリ共和国へ、駐日マリ共和国大使館の皆様とともにご案内いたします。

 

 

 

マリはアフリカでもっとも古い国家が成立した地とされており、その歴史は3世紀ごろにまで遡ります。内陸国でありながら、国土を横断するニジェール川を通じて、西アフリカ交易の重要な拠点を担ってきました。

 

 マリの旅のしおり 

・バマコの国立マリ博物館でマリの歴史と文化を知ろう

・「サナンクヤ」に隠されたマリ社会の知恵を学ぼう

・吟遊詩人グリオの歴史と伝統楽器コラの音色に触れてみよう

 

 

ニジェール川と共生する首都バマコ

南西部の首都バマコは、マリの政治・経済の中心地です。中心を流れるニジェール川は古くから水源や交易ルートに活用されており、周囲の湿地帯も漁業や農業、牧畜といった生計を支えてきました。バマコの都市計画も川を挟んで展開されており、生活や景観に大きな影響を与える要素になっています。

 

 

また、バマコにはマリの歴史や文化を学べる「国立マリ博物館」があり、文化の発信地としての顔も持ちます。特に、写真・映像分野における国際的イベント「バマコ写真ビエンナーレ」は、30年以上続く国際交流の場として有名です。

 

 

大地と生きるマリの暮らしと文化

学術都市トンブクトゥ

 

トンブクトゥは11世紀ごろにできた町とされており、中世のマリ帝国やソンガイ帝国における重要拠点です。中世には塩と金の交易で栄えるとともに、イスラム圏の学者や学術が集積し、アフリカ最古の大学「サンコーレ大学」を中心とした学術都市としても発展していきました。

 

トンブクトゥはその歴史的価値の重要性により、1988年には世界遺産に登録されています。

 

 

土と泥の文化

マリの歴史都市では、日干しレンガや泥を用いた建築様式が大きな特徴となっています。建材としての泥は塗り直しなどのメンテナンスこそ必要ですが、断熱性や調湿性に優れ、マリの気候に適した性質を持ちます。

 

 

世界遺産にも登録されている「ジェンネ旧市街」の泥造建築の大モスクは、泥が作り出す独特な景観から「泥のモスク」とも呼ばれています。雨季を迎える前に住民が共同で塗り直す年中行事があり、建築の維持そのものが共同体文化として語られています。

 

“からかい”の文化「サナンクヤ」

サナンクヤとは、特定の家系や集団の間で儀礼化された「からかい」を許容する慣習です。ときには地位や生まれのように、ブラックジョークともとれるようなテーマを題材にすることもありますが、それはお互いが良好な関係にあることの「証」です。サナンクヤはあえてきつい冗談を言い合える関係性を築くことで、対立を緩和する社会の知恵と言えるでしょう。

 

マリの音楽文化

マリには長い歴史を通じて育まれた、独自の音楽文化が存在します。

 

 

歴史を語り継ぐ選ばれし吟遊詩人「グリオ」

マリの文化を語るうえで、欠かせない存在が世襲制の専門職「グリオ」です。グリオは社会的に認められた特別な職業であり、西アフリカの歴史や物語を語り継ぎながら、ときには世界へ発信する役目を担ってきました。

 

現在でも祝祭や儀礼、パーティなどで、グリオの歌と伝統楽器の演奏が重要な役割を果たしています。

 

 

多様な伝統楽器

マリには個性的な伝統楽器が数多くあり、コラやジャンベ、アサラトは民音音楽博物館にも所蔵されています。

 

コラ

21弦を持つ西アフリカのリュート。グリオの代表的な伴奏楽器

ンゴニ

西アフリカの撥弦楽器。地域や用途で形状が異なり、グリオでも使用される

バラフォン

ひょうたん共鳴器を備えた木琴

ジャンベ

西アフリカの太鼓文化を象徴するゴブレット型の手太鼓

アサラト

2つの小さなひょうたん等の殻を紐でつないだ体鳴楽器

 

デザート・ブルース


マリ北部からサヘル地方のギター音楽は、「デザート・ブルース」などの名称で国際的に知られています。この地域の伝統音楽とブルースやロックが融合した音楽スタイルであり、代表的なギタリストであるアリ・ファルカ・トゥーレは、これまで様々な楽曲でグラミー賞を受賞してきました。

 

また、近年ではこのジャンルから生まれたバンド、「ソンゴイ・ブルース」も国際的な注目を集めています。ソンガイ族という民族の名を冠し、ソンガイ語を中心とした歌詞とアフリカンなリズム、独創的なサウンドが彼らの大きな魅力です。

 

 

最後に、駐日マリ共和国大使館が推薦する音楽家の演奏をお楽しみください。

 

  1. Ali Farka Touré & Ry Cooder - Ai Du


 

  1. Oumou Sangaré - Bi Furu


 

  1. Salif Keita - Mali Denou


 

皆さん、マリへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。

音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

 

 

協力、写真提供:駐日マリ共和国大使館

 

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