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MIN-ONミュージック・ジャーニー~モザンビーク編~
皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
今回は、アフリカ大陸南部の東海岸沿いに位置するモザンビーク共和国へ、駐日モザンビーク共和国大使館の皆様とともにご案内いたします。
目次
モザンビークは、約40の民族が暮らす多民族・多文化・多宗教国家であり、まさに「多様性の国」といえます。約2,500kmもの海岸線を有し、1975年にポルトガルから独立した、比較的若い国でありながら、各民族の伝統が織りなす多様で独創的な文化が息づいています。
今回の旅は、南部の首都マプトから出発し、北へ進みながら世界遺産のモザンビーク島を目指しましょう。
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・首都マプトで生まれたダンスミュージック「マラベンタ」を聴こう |
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・インド洋に浮かぶ楽園、バザルト諸島の美しい海を泳ごう |
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・世界遺産のモザンビーク島を探索しよう |


編集部の“イチ押し”アーティスト:レナ・バウレ
レナ・バウレは、マプト出身の女性アーティストです。彼女の特徴は、モザンビークの伝統音楽と現代の多様なサウンドを融合させた独創的な楽曲にあります。旅の始まりは、2025年にリリースされた最新アルバム『Kumlango』から、『Munague』という楽曲をお聴きください。
Munague | Lenna Bahule - Visualizer Kumlango
南部:多様な建築様式が融和する港湾都市 首都マプト

インド洋に面した首都マプトは、天然の良港に恵まれた港湾都市です。街並みには現在でもポルトガル植民地時代の影響が色濃く残っており、色鮮やかなジャカランダ並木と多様な建築様式の建物が、美しい景観を作り出しています。
市内には、1900年代初頭に建てられたマプト大聖堂に国立美術館、自然史博物館など、文化的な見どころが多数点在しています。また、同国の天才彫刻家シサノの作品を集めた「シサノ・ギャラリー美術館」も隠れた名所の1つです。

一方、ダウンタウンにはショッピングセンターや中央市場など、人々の生活に密接な施設があります。辛いモノ好きな方は、市場やレストランでモザンビーク料理「ピリピリチキン」(アフリカ唐辛子のソースを塗ったグリルチキン)を試してみるのもおすすめです。また、このエリアには、ギュスターヴ・エッフェルの会社が設計したと伝わるプレハブ構造の鉄の建物「アイアン・ハウス(カーザ・デ・フェロ)」もあり、街の歴史を物語るランドマークとなっています。
マプトで生まれたダンスミュージック「マラベンタ」
マラベンタは、1930~40年代にポルトガルのフォークと伝統リズムが融合して生まれたダンス音楽です。アフリカンなリズムとポルトガルのギターの軽快な音色は、思わず踊り出したくなるようなエネルギーを持っています。ここでは、マラベンタの歌姫ネイマの楽曲をお聴きください。
Neyma - Como Anima A Marrabenta
南部:オーシャンブルーが美しいトーフ・ビーチとバザルト諸島
マプト国際空港から飛行機で約1時間北上すると、イニャンバネ空港に着きます。モザンビークの長大な海岸線の中でも、イニャンバネ州はとりわけ美しいビーチを持つのが特徴です。

海辺の街「トーフ・ビーチ」はサーフィンの名所であり、ジンベエザメやマンタなどの海の生き物とも出会える人気スポットです。そして、イニャンバネ州の見どころと言えば、美しい自然に囲まれた海洋国立公園のバザルト諸島です。
6つの島からなる群島であり、白く光るサンゴ礁に透き通るような海、どこまでも広がる砂丘のコントラストが別世界のように幻想的な風景を作り出します。

ユネスコ無形文化遺産:チョピ族のティンビラ(木琴)
ティンビラとは、イニャンバネ州のチョビ族に伝わる木琴です。精巧に削られた木の板にひょうたん型の共鳴器を固定し、蜜蝋で密封して音色を作ります。数十台のティンビラで構成されたオーケストラは、豊かな音色と複雑なリズムを奏で、10人ほどのダンサーとコラボレーションしながらさまざまなテーマを表現します。
中部:自然再生と共生のシンボル ゴロンゴーザ国立公園

中部に位置するモザンビーク第二の都市、ベイラから約200km、車で3~4時間の距離にあるのがゴロンゴーザ国立公園です。3,770㎢の広大な土地にサバンナや湿地帯、森林などの多様な地形が広がり、ライオンやゾウなどの大型哺乳類をはじめ、400種類以上の鳥類が住む生物多様性の楽園です。


内戦により一時は多くの生物個体と自然が失われたものの、2008年以降は動物の再導入やエコツーリズムの推進、地元住民の大規模な雇用などにより、急速に再建が進んでいます。現在では「アフリカの楽園」と称されるほどに自然が復活し、教育・医療支援を伴う共生モデルとして国際的に高い評価を受けています。
北部:世界遺産モザンビーク島
モザンビーク島はインド洋に浮かぶ世界遺産の島であり、大陸とは約3kmの橋でつながっています。ポルトガルの植民地時代にはモザンビークの中心地として機能しており、その前はアラブ人の港として栄えました。

島の北側はヨーロッパやアラブ、インドの影響を受けた石と石灰の建築群が並び、南側は伝統的なアフリカ建築の集落が広がる多様な景観が特徴です。
ユネスコ無形文化遺産:マピコダンス
マピコダンスとは、北部のマコンデ族に伝わる舞踊です。動物や人物を象った仮面をつけた複数の踊り手が、太鼓と合唱に合わせて踊る演劇的パフォーマンスであり、成人の通過儀礼や葬儀などで披露されます。先祖伝来の価値観や信仰、慣習を伝える手段でもあり、2023年には「インゴマ・ヤ・マピコ」の名でユネスコ無形文化遺産に登録されました。
最後に、駐日モザンビーク共和国大使館が推薦する音楽家の演奏をお楽しみください。
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Music from Mozambique, Vol. 2: Chopi Timbila, Two Orchestral Performances
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Timbila Muzimba

皆さん、モザンビークへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。
協力、写真提供:駐日モザンビーク共和国大使館
Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-



