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2024/07/04 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~コンゴ民主共和国編~

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。

今回は、アフリカ大陸の中央部に位置するコンゴ民主共和国へ、駐日コンゴ民主共和国大使館の皆様とともにご案内いたします。

 

 コンゴ民主共和国の旅のしおり 

・リンガラ・ミュージックの名曲を聴いてみよう

・キンシャサでコンゴ川の美しい夕焼けを見よう

・サロンガ国立公園へめずらしい動物たちに会いに行こう

 




アフリカ第2位の広さを持つコンゴ民主共和国は、国土のほぼ全域が熱帯雨林に覆われた熱帯性気候の国です。200以上の民族・言語が共存する多様性の国でもあり、人々の生活には共生の知恵とユニークな文化が息づいています。

 

 

 

コンゴ民主共和国の音楽文化

コンゴ民主共和国はアフリカ屈指の音楽大国であり、この地で生まれた音楽文化は、アフリカのみならず世界のミュージックシーンに大きな影響をもたらしています。特に首都キンシャサでは文化的多様性が確立されており、音楽が異文化間の対話と社会的な結びつきを促進する重要な役割を果たしています。また、キンシャサはユネスコにより、「音楽の創造都市」として認定されており、世界無形遺産である「ルンバ」の本拠地でもあります。

 

リンガラ・ミュージック

「リンガラ・ミュージック」とは、首都キンシャサ発祥のポップミュージックです。もともとは、キューバのソンとコンゴの伝統音楽の融合によって生まれたルンバに、“コンゴルンバの王”と称される「パパ・ウェンバ」がロックの要素を取り入れ、「ルンバ・ロック」として発展させました。美しいコーラスとアフリカンなリズム、アルペジオ風のギター、軽快なダンスパートなどで構成された音楽スタイルは、世界中で親しまれるまでに広がっています。

 

編集部の“イチ押し”アーティスト:パパ・ウェンバ(1949-2016)

パパ・ウェンバはルンバ・ロックの生みの親であり、ワールドミュージックの先駆け的な存在でもあるコンゴ民主共和国の人気歌手・作曲家です。音楽祭のステージ上で倒れ、66歳でその生涯を終えるまで、コンゴの音楽を世界に広める伝道師として第一線を走り続けたアーティストでもあります。今回はそんな彼が残した楽曲から、2曲をピックアップしてご紹介します。

『Yolele』

ダンサブルなリズムトラックと美しいコーラスパートが特徴の典型的なリンガラ・ミュージック



『Blessure』

切ないピアノと弦楽器にエモーショナルなボーカルが際立つ晩年の名曲

 

伝統音楽舞踊団「リ・ンゴマ」



「リ・ンゴマ」は日本を拠点に、アフリカンフェスティバルや国際イベントなどで幅広く活躍するパフォーマンスグループです。中央アフリカで栄華を誇ったクバ王朝時代の伝統衣装を身に纏い、「ンゴマ」や「ンゴンギ」といったコンゴの伝統的な打楽器を打ち鳴らし、民族舞踊を踊るパフォーマンスは圧巻の一言です。

 

武器を捨てオシャレを愛する紳士集団「サプール」



コンゴ民主共和国の街中では、ときおりカラフルなハイブランドスーツを身に纏い、堂々としたいで立ちで闊歩する紳士たちを見かけることがあります。彼らは「サプール」と呼ばれるコンゴのファッションコミュニティです。

 

サプールの起源は、コンゴ共和国がフランス領であった1920年頃とされていますが、1960年代には独立の影響で一時的に廃れました。その後、パパ・ウェンバがヨージ・ヤマモトやイッセイ・ミヤケといった日本のブランドのスーツを美しく着こなすスタイルで一世を風靡し、再び定着していったとされています。

 

彼らは「服が汚れるから戦わない」「武器を買うお金で服を買う」というシンプルな哲学を持ち、平和を愛しエレガントに生きるライフスタイルを追求しています。コンゴの人々にとって、サプールは単なるファッションではなく、自由や平和の象徴とも言えるでしょう。

 

めざましい発展を遂げる首都キンシャサ

 


キンシャサは人口約1,700万人が暮らすアフリカ屈指のメガシティです。世界第2位の流域面積を持つコンゴ川の下流にある港湾都市であり、雄大な川の眺めから“美しきキンシャサ”と称えられてきました。

 

キンシャサではコンゴ川が血管のように隅々まで流れているため、船が伝統的な運送・移動手段となってきました。幅10kmを超える大河をゆっくりと下り、深い熱帯雨林を進んでいくクルーズは、この地を訪れた人にとって忘れられない体験となるでしょう。

 

ユネスコ創造都市に認定された音楽の都

前述のように、キンシャサは南部の都市ルブンバシとともに、音楽分野のユネスコ創造都市にも認定されています。その背景には、ユネスコ無形文化遺産のコンゴ・ルンバをはじめ、多数のアーティストを輩出する国立芸術研究所や複数のレコーディングスタジオ、活発な音楽フェスティバルなどがあります。


音楽を通じた産業の発展のみならず、他の創造都市との連携、若者・女性の能力開発などを担う都市として、キンシャサは国際的な期待を寄せられています。


 

5つの世界自然遺産とめずらしい動植物たち

コンゴ民主共和国は5つの世界自然遺産を持つ自然大国でもあります。その1つである「サロンガ国立公園」は、広大な湿地と手付かずの森が広がるアフリカ最大の熱帯雨林保護区です。



アクセスは水上交通に限られ、周囲から隔離されているため、ほかの地では見られない貴重な動植物が生息しています。野生での生息はコンゴ民主共和国のみとされるボノボをはじめ、オカピやアフリカゴールデンキャット、センザンコウなどの希少な動物に出会えるのが魅力です。

 

大使館推薦の音楽家

最後に、駐日コンゴ民主共和国大使館が推薦する音楽家の映像をお楽しみください。

 

  1. Papa Ngwasuma - Koffi Olomide


 

  1. Eloko Oyo - Fally Ipupa


 

  1. Adios Thé Thé - Tabu Ley



 

皆さん、コンゴ民主共和国への音楽の旅はいかがでしたでしょうか。

音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

 

協力、写真提供:駐日コンゴ民主共和国大使館

 

Min-On Concert Association

-Music Binds Our Hearts-

 

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