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2022/01/20 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~ブラジル編~

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世界最大の滝「イグアスの滝」

 

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
本日は、南アメリカ大陸の北東部に位置し、南米最大の人口と国土を有するブラジル連邦共和国に、駐日ブラジル連邦共和国大使館の皆様とともにご案内いたします。

目次

1.多民族国家ブラジルの首都ブラジリア

 

2.南半球最大のメガシティ「サンパウロ」と観光都市「リオデジャネイロ」

 

3.世界三大瀑布「イグアスの滝」と多種多様な動植物

 

4.世界一の音楽大国ブラジル

第二次世界大戦中、ナチスのユダヤ迫害からブラジルに亡命したユダヤ系オーストリア人作家のシュテファン・ツヴァイク。ブラジルで異なる人種同士が融合しあう「差別のない世界」を目の当たりにすると、その感動をペンに託し、著作『未来の国ブラジル』を世に送りました。

旅のはじめに、2019年に民音が招聘したオルヂナリウスが歌う「サウス・アメリカン・ウェイ」を聴きながら、“未来の国”ブラジル各地の豊かな自然や景観を巡っていきましょう。



多民族国家ブラジルの首都ブラジリア

ブラジルの都市は、それぞれに特有の文化が根付いています。首都ブラジリアは、上空から見ると飛行機のようなユニークな形をしていることで知られています。

© Oton Barros

 

ユネスコは、この美しく近未来的な都市を、その優れた都市計画によって世界遺産に登録しました。近代建築の父と呼ばれるオスカー・ニーマイヤーが設計した大統領官邸やブラジリア大聖堂など、ブラジリアのランドマークとなる建築物は、首都のシンボル的存在となっています。

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大統領官邸

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ブラジリア大聖堂

 

南半球最大のメガシティ「サンパウロ」と観光都市「リオデジャネイロ」

サンパウロは、ブラジル最大の都市であり、南米のビジネスと金融の中心地です。この大都市では、ブラジルのアイデンティティを形成するために貢献したさまざまな文化が混ざり合っていることを体験することができます。

Photo by João Raposo/Rede Câmara @raposophoto © All right reserved

オクタヴィオ・フリアス・ジ・オリヴェイラ橋 

 

サンパウロには近現代美術の美術館がいくつもあり、南米でも指折りのレストランがあります。サンパウロ日本移民博物館は、日本からブラジルへ移民した初期の人々の生活を学ぶことができ、リベルダーデ地区にある日本町は世界最大規模であり、観光客に人気があります。

サンパウロ美術館


2016年にオリンピックが開催されたリオデジャネイロは、「世界三大美港」にも名を連ねる美しい都市です。
その紺碧の海沿いに大小の岩山や白砂海岸がどこまでも続き、海岸と山々の間を埋めるように林立する高層ビル群と自然美が織り成す景観は、他に類を見ない文化的景観として世界遺産に登録されました。


Photo by Rafael Catarcione © All right reserved

 

ここで、リオ市内のイパネマ海岸を舞台にしたポピュラーソングの「イパネマの娘」を、2014年に民音が招聘したスルル・ナ・ホーダによる演奏でお聴きください。



  Photo by Rafael Catarcione | Riotur © All right reserved

コルコバード丘から望むリオの夜景

 


リオのカーニバル

 

世界三大瀑布「イグアスの滝」と多種多様な動植物

ブラジルにある22の世界遺産の中で、今回は世界最大の滝であるイグアスの滝をご紹介します。ブラジル、アルゼンチン、パラグアイの3カ国が共有する滝で、その巨大なスケールはまさに息を呑むほどです。先住民の言葉で「大いなる水」を意味するイグアスの滝はその名の通り、毎秒65,000トンという想像もつかないような大量の水を放出しています。

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Photo by Juca Varela  © All right reserved     Photo by Christian Rizzi © All right reserved

 

ブラジルを流れる世界最大級の河川アマゾン川流域、そして、日本とほぼ同じ面積で、世界最大級の熱帯性湿地である「パンタナル自然保護地域」には、多種多様な動植物が生息しています。そんなブラジルでしか会えない珍しい固有種を紹介します。

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Photo by Raphael Milani            © All right reserved

 

世界一の音楽大国ブラジル

ショーロやサンバ、ボサノヴァなどの先住民の文化と、世界からの多種多様な民族が持ち込んだ文化が融合し、独特の音楽文化が育まれてきました。
また、時代の変遷とともに、絶えず変化と発展を遂げているのがブラジル音楽の特徴で、現在も世界の音楽シーンに大きな影響を与えています。その斬新で高い音楽性を誇る現代のブラジル音楽は世界中にファンがいます。
ここで、世界で最も知られているブラジリアン・ミュージックの代表曲、「マシュ・ケ・ナダ」をお聴きください。



民音では、1979年にブラジリアン・カーニバルをはじめ、元文化大臣のジルベルト・ジル氏、ガル・コスタ等を招聘、30回を超える文化交流事業を行って参りました。
なかでも2021年、コロナ禍で開催した東京国際音楽コンクール<指揮>では、49か国・地域から331名の指揮者が参加しました。
何と、ブラジルから参加した23歳の若き指揮者・ジョゼ・ソアーレス氏が第一位に輝き、大きなニュースとなりました。

ここで、ファイナリストたちが熱戦を繰り広げた、本選のハイライトをご覧ください。


最後に、ブラジル連邦共和国大使館が推薦するアーティストをご紹介します。
ハミルトン・デ・ホランダは、6歳からマンドリンを始め、ショーロ、ジャズ、サンバなど様々な音楽ジャンルを完璧なバランスでこなし、天才的な即興演奏で世界中の聴衆を魅了しているブラジル人マンドリン奏者です。

  1. 「ボサ・ネグラ」

 

  1. 「アフロ・チョロ」

 

  1. 「カント・ダ・シリエマ」

 

ブラジルの作家ベリッシモは、こう語りました。
「世界は広い。僕たちが見るべき価値のあるものが世界には溢れかえっているんだ」と。
これからも世界にあふれる価値ある文化、魅力的な音楽を皆様と巡っていきたいと思います。

Photo by Fernando Maia © All right reserved

 

皆さん、ブラジルへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力、写真提供:駐日ブラジル連邦共和国大使館

Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-

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