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2021/03/18 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~韓国編~

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
今回は、日本の隣国、韓国へ、駐日韓国文化院の皆様とともに、韓国観光公社が制作した広報映像‘Feel the Rhythm of Korea’をご覧いただきながらご案内いたします。

「フィール・ザ・リズム・オブ・コリア」
韓国観光公社が制作した広報映像で、韓国のオルタナティブ・ポップバンド「イナルチ」と、個性あふれるパフォーマンスで人気の「アンビギュアス・ダンスカンパニー」がコラボし、アップテンポなリズムとダンスを交え、韓国を代表する6つの地域を紹介しています。現在、再生回数が、多いものでは4,600万回を超える話題の映像です。

新旧の文化が交錯する首都ソウル

首都ソウルは、国内の人口約25%が暮らす政治、経済、文化の中心都市で、その名は「都(みやこ)」を意味しています。街は、朝鮮王朝時代の雰囲気を漂わせながら、旅には欠かせないランドマークやショッピング街、グルメスポットにあふれ、毎年、多くの観光客が訪れています。
中でもミュージカルは、今の韓国を象徴するエンターテインメントです。市内を通る大学路(テハンノ)には、ミュージカルや演劇を上演する約120の劇場が路地沿いに並び、毎年数百本の作品が上演され、若いクリエイターたちが新たな芸術文化を発信しています。また、毎年秋には、ノンバーバルパフォーマンス、伝統公演、ミュージカル、演劇などさまざまなジャンルの韓国公演が一堂に会するフェスティバル「ウェルカム大学路」が開催され、国内外の観光客が訪れます。


大学路の広場と街並み

 

青い瓦屋根で覆われた「青瓦台(チョンワデ)」は大統領の官邸で、国内政治の中枢を担っています。韓国伝統の建築様式を取り入れ、約15万枚にも及ぶ美しい瓦は、1枚ずつ丁寧に焼かれ、およそ100年は耐えられるように造られたといいます。官邸敷地内には、国を代表する建築物が点在し、本館、迎賓館、春秋館、緑地園、無窮花(ムグンファ)の丘、七つの祠堂(七宮)など、それぞれが趣のある様式でたたずんでいます。

街の中心地ソウル市庁の隣に建つ古宮「徳寿宮(トクスグン)」は、朝鮮王朝時代の五大王宮のひとつです。重明殿、石造殿、静観軒など、建物のほとんどが珍しい西洋建築で、正門の大漢門では、かつて王宮を警護していた兵士の勤務交代式が再現されています。



ここで、ソウルの魅力が詰まった「フィール・ザ・リズム・オブ・コリア」のソウル編をご覧ください。



芸術と海の街、釜山(プサン)

釜山(プサン)はソウルに継ぐ国内第2の都市で、海洋文化都市として発展しました。近年、ドラマや映画のロケ地として人気が高まり、街には若者に評判のカフェやショップが立ち並ぶようになりました。また市街地からは広大な海を望むことができ、美しい景色やリゾートにも恵まれています。

海東龍宮寺

 

カラフルな家並みが山の斜面に密集する甘川(カムチョン)文化村は、その景観から韓国のマチュピチュとも呼ばれています。路上のオブジェや壁面のアートが訪れる人々の目をひき、街全体を美術館のようにして楽しむことができます。



釜山を代表するビーチ「広安里海水浴場」には、人気のレストランやカフェ、有名ファッションブランド店が軒を連ねています。沖合を横切る「広安大橋」のライトアップが絶景で、大勢の若者たちが集まるスポットとして知られています。

全長約1.4㎞の砂浜「広安里海水浴場」

 

ここでYouTube再生回数4,200万回を超えた「フィール・ザ・リズム・オブ・コリア」の釜山編をご覧ください。



国内屈指の観光地、全州(チョンジュ)

全州は、韓国南西部に位置する全羅北道の道都で、1200年以上の歴史を誇る朝鮮王朝発祥の地です。また行政、教育、文化の中心地として、道の権限がほぼ移譲された特定市となっています。韓屋と呼ばれる朝鮮建築様式の家屋が800棟も連なる「全州韓屋村」では、朝鮮王朝時代の生活を実際に体験することができます。

全州韓屋村


250年前に慶尚南道の晋州市で建てられた韓屋を移築した「我園」は、伝統韓屋だけでなく、近代的な建築美を誇る美術館とギャラリーカフェ、また古宅の宿泊所も併設され、“ここで撮影する写真はSNS映えする”と人気を呼んでいます。



ここで、フィール・ザ・リズム・オブ・コリアの全州の映像をお楽しみください。




芙蓉台

礼節と文化の里、安東市(アンドン)

安東市は「礼節と文化の里」と呼ばれ、国内で最も多くの重要文化財を保護しています。この街は、山間に広がる農業地帯が美しく、美味しい郷土料理や249もの文化財が、街の魅力と伝統を伝えています。

安東(アンドン)河回村(ハフェマウル)は、S字を描きながら回るように流れる洛東川が、村全体をぐるりと囲んでいるように見える地形から、その名が付けられました。古からの住宅様式と村の形態がそのまま残されており、2010年、「韓国の歴史的集落群」として、世界文化遺産に登録されました。毎年秋には「安東国際仮面劇フェスティバル」が開催され、韓国全域の様々な仮面劇を観ることができます。

安東河回村

安東河回村の古からの住宅

 

洛東川上流の安東ダムには、長さ387ⅿ、幅3.6mの木造の人道橋「月映橋(ウォリョンキョ)」がかかっています。2003年に開通して以来、毎年、多くの人々が訪れています。橋の中心にある東屋「月映亭」からは四季折々の景色が楽しめ、ライトアップの夜景や噴水ショーも名物となっています。


ここで、「フィール・ザ・リズム・オブ・コリア」の安東編をご覧ください。

 

韓国南西部の港町、木浦(モッポ)

韓国南西部の港町として栄える木浦市は、山と海の自然の美があふれ、観光地としても注目されています。木浦海上ケーブルカーは、国内最長の3.23㎞、高さ155ⅿを誇る市内を代表するレジャースポットで、キャビンからは、標高228mの儒達山(ユダルサン)や多島海(タドヘ)の大海原、市街地の全景を眺めることができます。床下が透明なクリスタルキャビンも人気で、韓国観光公社が主催する「韓国観光100選(2021~2022年)」にも選ばれました。

 

木浦海上ケーブルカーからの眺め

 

ここで、「フィール・ザ・リズム・オブ・コリア」の木浦編をお楽しみください。



ドラマのロケ地とリゾートの街、江陵(カンヌン)

新羅時代の671年に建立された洛山寺は、洛山ビーチ沿いの小高い丘に位置する仏教寺院です。2005年、付近一帯の大規模な山火事によって多くの仏閣が焼失しましたが、朝鮮王朝時代の敷地図面と発掘調査に基づき、2009年、ほぼ復元されました。境内からは美しい海が一望でき、初日の出の名所としても知られています。

 

江陵市内の海岸にたたずむ正東津(チョンドンジン)駅は「世界で最も海に近い駅」としてギネスブックに登録されています。かつては利用客が少なく廃駅寸前でしたが、1995年、最高視聴率64.5%を記録した韓国ドラマ「砂時計」の舞台になったことで一躍脚光を浴び、今では週末になると多くの人々で賑わっています。



ここで、「フィール・ザ・リズム・オブ・コリア」の江陵編をお楽しみください。

 

韓国の伝統衣装「韓服」

韓服は、韓国の伝統衣装で、その時代によってスタイルが変化してきました。100年ほど前までは日常的に着られていましたが、近年は、祭事や記念日など、特別な日の礼服として着用されるようになりました。ストレートに見える生地のラインは、身に着けると曲線美が際立ちます。また上衣が細く、下衣が幅広の作りになっているため、動きやすく機能性に優れています。




伝統音楽と現代音楽

韓国の伝統音楽は、人間の喜怒哀楽を表現する手段のひとつで、長い歴史のなかで王族と庶民では嗜好していた音楽が異なっていました。王族の伝統音楽「宗廟祭礼楽(チョンミョジェレアク)」は、上品で華麗な音律が特徴です。一方、庶民の間では、過酷な労働を克服するための民謡や、韓国の伝承物語を題材にした歌がはやり、その代表的なものが軽快な曲調のパンソリです。

また高い人気を誇っているK-Popは、2000年代半ばから海外進出が本格化しました。その人気の要因は、優れた歌唱力、熟練したパフォーマンス、ゴージャスなダンスという、あらゆる要素が調和した華やかなステージにあるといわれています。

近年、伝統音楽と現代音楽を融合したフュージョン芸術団が台頭し、パンソリにバンド楽器を加えた国楽バンドや、国楽とダンス、伝統リズムと現代劇など、伝統音楽は韓国の大衆にも大きな影響を与えています。

これまで民音では、韓国・国立唱劇団「春香伝」(1987年)や「京畿道立舞踊団」(2011年)をはじめ、多数のアーティストを韓国から招聘するとともに、日本の音楽家を韓国に派遣し友好の公演を開催して参りました。



はじめに、1986年に韓国固有の伝統芸術を継承・発展させる目的で設立され、海外50か国800回以上の公演を行い高い評価を得ている「ソウル芸術団」の公演(2012年)より、2曲をお楽しみください。

<プレイリスト>

1.「扇の舞」
華麗な衣装と扇を持ち、さまざまな形に花を描く民俗舞で、1羽の蝶が綺麗な花の間を舞いながら、花の中で幸せを満喫している姿を表現しています。



2.「農楽」
大昔の韓国の農村で、農事の疲労を減らし、秋の収穫の喜びを共に分かち合うために始められた“農楽”は、代表的な民俗の遊びで、現在も大体その形のまま受け継がれています。



次に、日本と韓国の両国のヒップ・ホップダンサーが出演をしたTHE Battle「虹かかれ 宝の橋」公演(2007年)をご覧ください。

3.「HIP HOP ボレロ」~地・水・火・風~



続いて、2019年に韓国ソウルにて開催した「日韓伝統楽器の競演~箏とカヤグム~両国の名手たちによる豪華なアンサンブル」公演より2曲をお楽しみください。


4.「さくら-アリラン」
  こちら
からご視聴いただけます。

5.「龍星群」
  こちら
からご視聴いただけます。

韓国文化院推薦の伝統芸術

韓国文化院では2020年6月に、新型コロナウイルスの一日も早い収束を祈り、韓国の伝統公演をご自宅でも楽しんでいただけるようにと、韓国の伝統音楽と舞踊の舞台を披露する<オンライン韓国文化公演「歌・舞・楽」>を、YouTube「オンライン駐日韓国文化院」チャンネルにてLIVE配信されました。

今回、韓国の伝統芸術を存分にお楽しみいただきたいと、この公演をご紹介いただきましたのでぜひご覧ください。

オンライン韓国文化公演「歌・舞・楽」

一人の唱者が太鼓に合わせて歌や台詞、身振りを織り交ぜながら口演する「パンソリ」や白い布を持ち、全羅南道巫俗音楽のシナウィ合奏に合わせて舞う「サルプリチュム」、躍動感溢れる伝統打楽器のチャンゴでの即興演奏「ソンバンソルチャンゴカラク」など約40分間の公演。

こちらからお楽しみください。



皆さん、韓国への音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力、写真提供:駐日韓国大使館、韓国文化院、韓国観光公社、新見公房

Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-

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