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2021/01/14 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~南アフリカ編~

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
2021年のスタートとして、「虹の国」と謳われる南アフリカ共和国へ、駐日南アフリカ共和国大使館の皆様とともに、ご案内いたします。

9つの世界遺産と11の公用語をもち、多様な伝統文化と大自然に恵まれた、アフリカ大陸の最南端に位置する南アフリカ共和国。ネルソン・マンデラ元大統領は「異なる色が重なり輝く虹のように、多数の人種が融和する国造り」をめざし、その魂を「レインボー・ネイション(虹の国)」という名に込めました。1997年、元大統領によって制定された南アフリカ国歌の歌詞は、コサ語、ズールー語、ソト語、アフリカーンス語、英語の5言語で作成され、多くの国民に熱唱されています。


テーブルマウンテンとケープタウンの景観


「マザー・シティー(母なる都市)」ケープタウンの魅力

南アフリカは3つの首都を持つ、世界で唯一の国です。
首都機能を、ケープタウン(立法府)、プレトリア(行政府)、ブルームフォンテーン(司法府)に分散させ、諸外国の大使館が置かれているプレトリアが国を代表する首都となっています。

ケープタウンは、南アフリカの南西海岸沿いに位置する港町で、南アフリカ発祥の地ということから「マザー・シティー(母なる都市)」とも呼ばれています。また雄大な大自然に囲まれ、世界で最も美しい街の一つに数えられています。
街の背景には、山頂が平らなテーブルマウンテンがそびえ、その頂上からはケープタウンの街並みや美しい海岸線、活気に溢れた港、ロベン島へ向かうボートなどが一望できます。また山の麓には、2004年に世界遺産に登録された「ケープ植物区系保護地区」内にある「カーステンボッシュ国立植物園」が広がっています。ここでは南アフリカ原産の数多くの植物が栽培され、花々が一斉に開花する春の季節は圧巻です。


カーステンボッシュ国立植物園


街から約12kmの沖合に浮かぶロベン島は、ネルソン・マンデラ元大統領が、27年半に及ぶ投獄生活のうち18年間を過ごした島で、現在は、人間の精神の自由、人種差別に対する民主主義の勝利を象徴する場所となっており、1999年には世界遺産にも登録されました。



ここで、ジョニー・クレッグ&サブーカが歌った曲「アシンボナンガ」をお聞きください。「アシンボナンガ」は、「彼の姿を見ていない」という意味で、ロベン島に投獄されていた指導者ネルソン・マンデラ氏の不在を嘆き、その釈放を願う人々の抗議の思いを綴った曲です。

  1. アシンボナンガ 作曲:Jonny Clegg 歌:ドラケンスバーグ少年合唱団
    (2017年7月5日 ミューザ川崎シンフォニーホール)



ケープタウンの音楽イベント

ケープタウンでは、毎年、アフリカ大陸最大の音楽イベント「ケープタウン・インターナショナル・ジャズ・フェスティバル(CTIJF)」が開催されます。2000年に始まったこのジャズ・フェスティバルには、南アフリカ国内の人気アーティストだけでなく、世界で活躍する著名なアーティストが参加し、今では3万人を超える音楽ファンを魅了しています。

また、毎年1月2日に開催される「ケープタウン吟遊詩人カーニバル」は、南アフリカに存在する東南アジア民族に由来したコミュニティ、“ケープマレー”の文化に深く関わっています。顔にペイントを施し、鮮やかな衣装に身を包んだ市民らが、楽器を奏でながらパラソルを振って街を行進します。パレードが行われる沿道には、世界各国から多くの観光客が詰めかけます。


ケープタウン吟遊詩人カーニバル

南アフリカの巨大都市ヨハネスブルグ

1886年の金鉱発見に端を発したゴールドラッシュにより、急速な成長を遂げたヨハネスブルグ。今では人口500万人を超える南アフリカ最大の都市に発展しています。また近郊を含む都市圏人口は1050万人を擁し、アフリカ大陸有数のメガシティとなっています。
市内の「マソウェト、オーランド、フィラカジストリート、ハウス8115」とは、南アフリカで最も有名な住所。ここにはネルソン・マンデラ元大統領が14年間暮らした家マンデラ・ハウスがあります。現在は博物館として見学することができ、音と映像の展示、写真パネル、ガイドによる案内も行われ、アパルトヘイト時代に、彼やその家族がいかにして暮らしていたかを知ることができます。


ヨハネスブルグにあるマンデラ・ハウス



マンデラ・ハウスの中の様子

行政の首都プレトリア

ヨハネスブルグから北へ約50km、マハリスバーグ山脈の麓に広がるプレトリアは、人口100万人を超える行政の首都です。“南アフリカの桜”と称される薄紫色のジャカランダの花が、毎年10~11月になるといっせいに街を包み込むことから「ジャカランダ・シティ」と呼ばれています。植民地時代を彷彿とさせるレトロ調の建物や、歴史や文化史をテーマにした興味溢れる博物館が街中に点在しています。



司法首都ブルームフォンテーン

ブルームフォンテーンは、「バラの街」の愛称で親しまれる南アフリカの司法首都です。何千ものバラが街を彩り、大都市としての機能を保ちながらも田舎の風情を感じさせる特異な街です。市街地の公園「キングスパーク」には4000本ものバラの木が植えられ、毎年開催されるローズフェスティバルには、多くの市民や観光客が訪れ、19世紀頃の優雅な建物とバラの香りを堪能しています。



大西洋とインド洋が出会う岬「喜望峰」

大西洋とインド洋が交わるケープ半島南西端の岬「喜望峰」は、1488年、ポルトガル人の航海者によって発見されました。その後バスコ・ダ・ガマが、ここを経てインドへの航海に成功したことをきっかけに、ポルトガルは安定した香料貿易によって国益を高め、ヨーロッパでの地位を確立しました。「ポルトガルに大いなる希望を与えた」と称えられたこの岬は、2つの大海が出会うドラマティックな場所として知られています。また、この一帯は「ケープ植物区系保護地区」として、2004年、世界遺産に登録されました。沖合では、クジラの生態やイルカの群れが観察できるほか、外には生息しない6000もの固有種の植物や、珍しい野鳥を見ることができ、「世界で最も美しい岬」と賞賛されています。

ロマンあふれる南アフリカの岬・喜望峰

世界一の動物保護区、クルーガー国立公園

毎年140万人以上の観光客が訪れるクルーガー国立公園は、アフリカを代表する野生動物保護区です。日本の四国に相当する広大な敷地を誇り、極めて危険な狩猟動物に数えられるビッグファイブ(ライオン、ヒョウ、ゾウ、サイ、バッファロー)と出会うことができます。その他にも、絶滅危機にあるリカオン(オオカミ)やクロサイをはじめ、何百種もの哺乳動物、鳥類、爬虫類、両生類が生息しています。車で主なポイントを巡るには最低3日を要するといわれ、宿泊施設も充実している人気の観光スポットです。





ここで、多様なアフリカの野生動物を讃える歌「インゴマ・イェラティ(ジャングルの歌)」をお楽しみ頂きたいと思います。


  1. 「インゴマ・イェラティ(ジャングルの歌)」ズールー語 歌:ドラケンスバーグ少年合唱団
    (2017年7月5日 ミューザ川崎シンフォニーホール)



南アフリカの音楽文化

民音では、1995年に「アマンポンド」を、1997年より4回(2001年、2002年、2017年)にわたり「ドラケンスバーグ少年合唱団」を招聘しました。また2018年には、駐日南アフリカ共和国大使館との共催でネルソン・マンデラ大統領生誕100周年を記念するレクチャーコンサートを開催しました。

アマンポンド(1995年)


ドラケンスバーグ少年合唱団(1997年)




ネルソン・マンデラ大統領生誕100周年記念レクチャーコンサート(2018年)

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南アフリカ大使館推薦の音楽

最後に、駐日南アフリカ共和国大使館の皆様よりご紹介いただきました4曲を是非、お聴きください。

  1. 「Ubuhle(美しさ)」 演奏:047
    南アフリカの音楽家ヴジー・ノバにプロデュースされた東ケープ出身の3人の男性のグループです。
    こちらからご視聴いただけます。

  2. 「トルネード~私はまだそれが大好きです」 演奏:アマウェレ・カ・マンマチャウェ
    マンマチャウェ家の双子という意味のグループ名ですが、実際は、お母さん同士が姉妹で同じ年生まれた従兄弟のグループです。
    こちらからご視聴いただけます。

  3. レディスミス・ブラック・マンバーゾ
    南アフリカの男性コーラスグループで、3つのグラミー賞を含む様々な賞を獲得しています。現在では、南アフリカとその文化を教える伝道者のような役割を果たしています。
    こちらからご視聴いただけます。

  4. ハウス・オブ・グレイス
    ヨハネスブルグのソウェト地区の教会にて活動しているゴスペル・グループです。プロフェッショナルなグループではありませんが、今回のミュージック・ジャーニーのために歌を送ってくれました。どうぞお楽しみください。





南アフリカを象徴するラグビーのナショナルチームは、1995年、初出場したワールドカップ南アフリカ大会において初優勝を果たし、その後も2度、世界一の栄冠に輝きました。このチームの愛称は「スプリングボクス(南アフリカに生息するガゼルの仲間スプリングボックに由来)」。2021年の東京オリンピックでの活躍が期待されます。

皆さん、南アフリカへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協  力:駐日南アフリカ共和国大使館
写真提供:南アフリカ観光局

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