HOME > NEWS一覧 > 「民音タンゴ・シリーズ<51>キンテート・グランデ」公演が終了しました

NEWS

2020/03/04 公演情報

「民音タンゴ・シリーズ<51>キンテート・グランデ」公演が終了しました

2月3日(月)、メンバー一行12名が羽田空港に元気に到着。

昨年にはシリーズ50回目を迎え、新たな第一歩目となる51回目の楽団として来日したのは、「キンテート・グランデ」。アルゼンチン国内の実力派で構成されたアルゼンチン・タンゴ五重奏団。伝統を守りつつ、現代的な編曲でクールでスタイリッシュな演奏を得意とし、グループ初来日となる今大注目の楽団です。

リーダーのマティアス・グランデは、かつて力強いバイオリンの音色を全面に押し出し、一世を風靡したタンゴの名バイオリニスト「エンリケ・マリオ・フランチーニの後継者」といわれています。

彼を中心に、タンゴダンス世界選手権初代チャンピオンのガスパル・ゴドイを含むダンサー3組、14年ぶりの来日となる歌手バネッサ・キロスを加え、まさに新たな歴史の1ページを刻むにふさわしいメンバーが日本に降り立ちました。

2月4日(火)、民音文化センターへ親善訪問。民音創立者に対し、献呈曲「カプリチョ・アヌンシアード」が贈られました。この曲はアルゼンチンで「次世代のタンゴ楽曲を生み出す逸材」と評価される楽団のバンドネオン奏者ニコラス・エンリッチが作曲。

楽団結成当初に作られた最高傑作であり、「池田博士のこれまで推進してこられた文化交流に心からの敬意を表し、創立者に捧げます」との思いで献呈に至りました。

2月7日(金)、神奈川県民ホールにて初日公演が開幕。演奏、ダンス、歌の3拍子揃った美しいステージ、そして本編最後には献呈曲「カプリチョ・アヌンシアード」の披露に、会場からは惜しみない歓声と拍手がおくられました。

リーダーのマティアス氏は、

「とても緊張しましたが、私たちの表現する新しいタンゴを日本で披露できたことを心から誇りに思います」

と笑顔で語られました。

この公演を皮切りに、国内18公演、台湾9公演を行う予定でした。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2月25日(火)札幌文化芸術劇場hitaruでの公演を最後に国内14公演でツアーを終了する運びとなってしまいました。

急遽のツアー中止にメンバー一行とても残念がっていましたが、リーダーのマティアス氏からは、

「温かいお客様のご声援をいただき、メンバー全員が最後まで全てを出し切れた素晴らしいツアーにすることができました。長年に渡る民音タンゴ・シリーズに新たな歴史を刻むことができたことは、私たちにとって最大の誇りであり、光栄なことです」

と、その大きな喜びを丁重に語られました。

更に、ダンスリーダーのガスパル氏は、

「キンテート・グランデと共演できたことは、私たちダンサーにとってこれ以上にないほどのとても大きな経験になったことは間違いありません。私たちを信じ、伝統と新時代のタンゴを表現する場をくださった皆様に心から御礼を申し上げます」

と、力強く今回のツアーでの思いを語ってくださいました。

タンゴの新時代の到来を感じさせるステージを披露した一行は、2月27日(木)、28日(金)に帰国の途に就きました。