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2019/07/17 海外派遣

フランスのベルフォール、パリに日本の伝統音楽家を派遣

6月7日から16日まで、フランスへ和楽団ジャパン・マーベラス(和太鼓、篠笛)の西口勝氏他3名と、葛西頼之氏(津軽三味線)を派遣しのベルフォール市のフェスティバル、そしてパリ市内にて公演を行いました。

フランス東部に位置するベルフォール市で開催されたフェスティバル、通称「フィミュ」は、33年の歴史があり、世界38カ国から102組1,400名のクラシック、ロック、ヒップホップ、伝統音楽などあらゆるジャンルの音楽家が参加。

民音派遣団は、6月8日から10日に市内に設置された野外ステージにてパフォーマンスを最終日にはフェスティバルの大トリを飾り、集まった1,000人を超える観客からは、大きな歓声と拍手が送られました。

12日には、パリ南郊ソー市ラカナル高等学校にて学校コンサートを開催。後方から演奏をしながら音楽家が入場すると、客席からは大きな歓声が、そして迫力ある演奏を皆が聴き入っていました。途中、太鼓の体験をするワークショップのコーナーでは、男女計5名の生徒が参加し、一生懸命、太鼓の演奏に奮闘するその姿に、笑いがおきる場面も。

アンコールを学校の中庭にでて演奏すると、更に多くの生徒が加わり、踊りだす生徒たちも出るなど、大変に賑やかなコンサートとなりました。

13日には、パリ教員養成専門学校の音楽教室にて、音楽関係の先生および学生らが集まり津軽三味線の葛西頼之氏との交流会を開催。
津軽三味線の淵源や、津軽地方に伝わる民謡を、解説を交えながら演奏を致しました。

参加者からは、「初めて津軽三味線の演奏を聴きました。大変に素晴らしかったです。特に自然から発想をして曲を奏でることに深い感銘を受けました。」等の感想がありました。

そして、14日にパリ市東部バスティーユの「カフェ・ド・ラ・ダンス」にて、派遣団とフランス人音楽家によるコンサートを開催。ジャパン・マーベラスの4名による「エスペランサ(希望)」の曲で幕を開け、葛西頼之氏の津軽三味線のソロ演奏、和太鼓2名による「竹響」のパフォーマンス等が続き、笑いや熱気に包まれ、日本人音楽家のみでの第1部の幕を閉じました。

第2部では、フランス人の音楽家、DJのクリック氏とギタリストのディビッド氏が加わりその電子楽器と和楽器の融合で満席となった会場の雰囲気も一変、フランス人作曲家モーリス・ラベル作曲の「ボレロ」を演奏すると、会場は静寂に包まれ、徐々に高まるその音律に引き込まれ、これまでで最高の拍手と歓声が飛び交う中でその演奏を終了、アンコールでは、フランスで人気のアニメソングなどを演奏、会場はスタンディングオベーションが起り、鳴りやまない拍手、歓声の中、公演の幕を閉じました。

お客様からは、

「これまでの日本の伝統音楽の演奏とは、まったく違う高い技術に圧倒されました。日本の音楽文化の枠を超える素晴らしい演奏、リズム、雰囲気、本当に楽しかった。」

「初めてジャパン・マーベラスの演奏を聴きましたが、ファンになりました。アコースティックとエレクトロとの融合など驚きの連続でした、その素晴らしき瞬間に立ち会えて本当に幸せです。」

「エネルギーをたくさんもらいました。今日のパフォーマンスのように全力で、力強く、自分の枠を超えていくような生き方をして行きたいです。」

等、多くの感動の声が寄せられました。