10月25日（木）午後1時45分、第73回目の「東北希望コンサート」が、避難先である会津若松市河東(かわひがし)町にかつてあった河東第三小学校の校舎で開催され、福島県大熊町の大野小学校、熊町小学校、大熊中学校の皆さんが参加しました。

福島第一原発事故の影響に伴い、全ての町民の避難が今もなお続いており、７年半前、大熊町の子どもたちは、およそ100㎞離れた会津若松市にやって来ました。

今回は、福島を第二の故郷と呼ぶ、沖縄出身の普天間かおりさんが出演。沖縄のわらべ歌「赤田首里(あかたすん)殿内(ずんち)」を皮切りに、沖縄風の合いの手を入れて歌う「ＣＨＡＭＰ(ちゃんぷ)☆ＬＯＯ(ルー)」、地元人形店のＴＶコマーシャルソング「守りたいもの」を披露。その後、故郷を思う心情を綴った曲「僕の誇り」を、心を込めて歌い上げました。

児童の代表から「かおりさんの歌声を、このように間近でお聴きでき、とても感動しました。歌声の持つ力強さ、温かさに胸が熱くなりました。本当にありがとうございました。」とのお礼の言葉があり、続けて、記念の色紙、「もみじ」の合唱が、普天間さんに贈られました。

その後、普天間さんからのプレゼントということで、3校の校歌をそれぞれの学校の皆さんと一緒に歌いました。元気な歌声が、明るく体育館に響き渡り、さわやかな感動に包まれたコンサートとなりました。