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2014/09/08

Vol.5 第7話「豊穣なるベトナムの楽舞」を公開しました

古楽との8世紀の出逢い

海を遠く隔てたインドシナ半島東部の国ベトナムと日本が、時を遠く隔てた8世紀の昔に、芸能で親しく触れ合った史実がありました。奈良時代の天平勝宝4年(752年)4月9日、奈良東大寺で大仏開眼会(だいぶつかいげんえ)が催された時、大仏殿前庭の舞台で、国内と国外の楽舞が奉奏されるなか、唐楽・高麗楽などと並んで奏されたのが、林邑国(りんゆうこく)の僧・仏哲(ぶってつ)が持ち伝えた林邑楽でした。林邑国とは2世紀ごろベトナム中部以南の海岸沿いにベトナムの一部族のチャム族が建国したチャンバ王国で、中国からは林邑と呼ばれました。インド文化の影響著しく、仏教を信仰し、仏哲は南インドで修行し、中国を経て736年に来朝して奈良大安寺に住みました。753年、林邑楽の演目「菩薩」「抜頭(ばとう)」を宮廷の楽部が学んで、雅楽寮(ががくりょう)の舞楽とし、その他の数曲も雅楽の演目に収まり、今日に伝わりました。(本文より)

是非、ご一読ください。


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