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2024/02/29 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~ガーナ編~

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。

今回は、駐日ガーナ共和国大使館の皆様とともに、西アフリカに位置するガーナの活気あふれる文化をご紹介いたします。

 

ガーナはサハラ以南のアフリカでもっとも早く独立を果たした国であり、国旗の「ブラックスター」は人々の誇りと自由を表しています。

 

 ガーナの旅のしおり 

・首都アクラの名所を巡ってガーナの豊かな歴史を探求しよう

・活気あふれるアートフェスティバルで西アフリカの芸術文化に触れよう

・ガーナの音楽ジャンル「ヒップライフ」の超人気曲を聴いてみよう

 

本年(2024)6月、7月には、ガーナからハイライフの新星バンド「サントロフィ」を招聘し、初来日ツアーを開催します。ハイライフ とは、ブラスバンドやギターバンドなどの西洋音楽と、西アフリカの伝統音楽の融合によって育まれたガーナが誇る音楽ジャンルです。

 

踊り出したくなるようなビートに温かく力強いエネルギー、鮮やかな色彩に包まれた迫力のステージをぜひ会場で体感してください。

 

 

 

ガーナ最大の都市 首都アクラ

アクラはギニア湾に面した首都であり、多くの人が賑わう政治・経済・文化の中枢です。

 

エンクルマ記念公園

独立の英雄であるクワメ・エンクルマ初代大統領を称える公園であり、ガーナの歴史が刻まれたアクラのシンボルです。

エンクルマ記念公園

国立劇場

ガーナの伝統的な音楽や芸術を促進する国内最大の国立劇場です。

ガーナの国立劇場

ラバディ・ビーチ

ラバディ・ビーチは海岸沿いの人気スポットで、レゲエやヒップホップ、伝統音楽などの演奏が盛んに行われています。

ラバディ・ビーチ

ここで、2012年に行われた民音公演『アフリカ音楽紀行』より、「ガーナ国立舞踊団」の舞踊と演奏で『アカイェ』をお届けします。ガーナ東部の北エウェ族の文化に根ざしたダイナミックな音楽とダンスが特徴的な音楽ジャンルで、さまざまな社交の場で披露されます。

 

 

ガーナの文化と国民性

アフリカ諸国の独立のモデルケースとなったガーナでは、誇り高くおおらかな国民性が育まれています。

 

女性が活躍する社会

ガーナには、女性が積極的に経済活動に携わる社会環境が構築されています。町や都市にある無数の市場で商売をする方もおり、その姿は明るく活気に満ちています。


ガーナの女性の社会進出ガーナの女性の社会進出

 

ガーナの料理は西アフリカでも独特で、国内の主要ホテルでは世界各地の料理と並んで提供されることが多くあります。


ガーナの家庭料理ガーナの家庭料理

チャレ・ウォーテ・ストリート・アートフェスティバル

ガーナ最大のお祭りのひとつで、西アフリカの芸術振興を目的に、音楽やダンス、ファッション、絵画、映画、料理などの幅広いジャンルでの文化交流が行われます。

チャレ・ウォーテ・ストリート・アートフェスティバル

民族衣装「ケンテ」「アディンクラ」

手織りのケンテや象徴的な模様で飾られたアディンクラなどの伝統衣装は、ガーナの豊かな文化遺産です。

民族衣装「ケンテ」
民族衣装「ケンテ」「アディンクラ」

ガーナの音楽文化

民音音楽博物館には、アデンクム、トーキング・ドラム、ファン・トン・フォン、ダブルベル、ダラブッケ、バナナ・バル、ンマニというガーナの伝統楽器が所蔵されています。

 

アデンクム 瓢箪でできたガラガラ
トーキング・ドラム 遠距離通信に用いる西アフリカの打楽器
ファン・トン・フォン 南瓜のような植物をくり抜いて作る打楽器
ダブルベル スティックにして打奏する金属製のゴング
バナナ・バル バナナ型の金属製ベル
ンマニ 乾燥瓢箪を半分に割った打奏楽器
ダラブッケ 木製の胴に羊皮を張った太鼓


ガーナの音楽文化ガーナの音楽文化

ここで2012年の民音公演より、ガーナ北部に居住する猟師たちの伝統的な音楽『ジラ舞踊』をご覧ください。

 

冒頭でもご紹介したハイライフは、活気に満ちたリズミカルな音楽スタイルで、ガーナの文化・社会において重要な役割を果たしてきました。20世紀初頭に誕生したハイライフは、植民地時代にヨーロッパから導入された楽器や音楽概念の影響を受けたアカ族の伝統音楽から発展したものです。

 

ハイライフの楽曲にはガーナの人々の生活が反映されており、人々の精神や闘い、喜び、回復力が表現されています。サウンドはギター、ホーン、キーボードを使い、西洋のハーモニーと地域独自のリズムを融合させている点に特徴があります。また、リズムは複雑でありながらゆったりとしており、人々が踊りやすく、親しみやすい印象を与えるのが魅力です。

 

ここ数十年、ハイライフは、ヒップホップと融合した「ヒップライフ」などの新しいスタイルとなって発展を続けています。こうした変遷があるにもかかわらず、伝統的なハイライフはガーナの歴史と文化的アイデンティティを示す大切な要素として受け継がれており、国内のみならず、アフリカ全土、そして世界中に愛され続けています。

編集部の“イチ押し”アーティスト:サルコディ

今回の旅では、早口のラップスタイルで世界的な人気を誇るラッパー、ヒップライフアーティストのサルコディをご紹介します。動画配信サイトで1億回近くの再生回数を誇る『Adonai』をぜひお聴きください。

 

 

 

最後に、駐日ガーナ共和国大使館が推薦する音楽家の演奏をお楽しみください。

 

  1. BRA (Come Back) -Okyeame Kwame


 

  1. Arica We Go Go-Osibisa


 

  1. Be Happy - AKLOWA


 

  1. LIVE at Afrikafestival Hertme 2007 - Koo Nimo Palmwine Quartet



ガーナで暮らす人々


皆さん、ガーナへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。

音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

 

協力、写真提供:駐日ガーナ共和国大使館

 

Min-On Concert Association

-Music Binds Our Hearts-

 

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