[ NEWS ]
2023/08/01
文化講演会/レクチャーコンサート
「ホワイトハンドコーラス~音楽でつなぐ未来」を開催しました
冒頭、駐日ベネズエラ・ボリバル共和国大使館のセイコウ・ルイス・イシカワ・コバヤシ特命全権大使が挨拶され、ホワイトハンドコーラスの活動が、単なる合唱運動ではなく一つの社会運動として、あらゆる人々を巻き込んでいると力説、音楽には人と人の心を繋ぎ、平和を創造する力があり、今回の講演会を子どもたちの未来に役立たせていきたいと期待の声をあげました。
講演では、コロンえりか氏(ソプラノ歌手、駐日ベネズエラ大使夫人、ホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督)が、障がいのある人は世界の人口の15%、約12億人にあたるという視点から、多様な人々が共に生きるため、全ての人に音楽をとの思いで、ホワイトハンドコーラスNIPPONの活動を行っていることを紹介。
ベートーベンの「社会の進歩と自由こそが芸術の目的である」との言葉を引用され、障がいの有無にかかわらず多様な人々が対等に関わっていく「インクリュージョン」の視点に立つことの重要性について語られました。
また、ベートーベンがウィーンで初めて「第九」を指揮してより200年となる2024年に、国際連合ウィーン事務局で、ホワイトハンドコーラスNIPPONが「第九」を「手歌」(手話で歌う表現方法)で演奏することが紹介されると、客席からは盛大な拍手が送られました。
講演の後には、手歌のワークショップを開催。会場の参加者全員でベートーベンの「第九」に挑戦し、場内は感動と笑顔に包まれました。
~7月21日・土佐公演にて~
また、東京公演では、親子連れの方を対象に、写真家の田頭真理子氏によるフォトセッションを開催。光によって手歌の動きを可視化する写真が披露されると、会場からは大きな拍手が送られました。
講演会に参加されたお客様からは、
【高知公演】
「障がいを超えて、音楽を楽しむことができることに大きな感動をおぼえました。相手の心を知ろうとした時、心が通うということを知れて良かったです」
「実際に手歌をしてみて、心が通じ合った気がして、込み上げてくるものがありました。今後も自分ができることをしていきます」
【東京公演】
「音楽の世界がまた広がりました。“障害は個人ではなく、社会にある”との言葉が印象に残っています。みんなで手歌でベートーベンの『第九』を表現することができ、とても楽しいひとときでした」
「娘が手話が好きで興味を持ち、小学校1年生の弟も一緒に参加しました。光で喜びを表すという素晴らしい体験をさせて頂きました。弟も講演の内容や、ホワイトハンドコーラスの子どもたちの写真を見て、びっくりしていました。どのような障害があっても音楽で繋がっていけることに感動と感謝の気持ちでいっぱいです」
等の感想が寄せられました。
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