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2023/07/14 東京国際指揮者コンクール

指揮者 外山雄三氏が7月11日逝去されました

指揮者 外山雄三氏が7月11日逝去されました。

民音主催の東京国際音楽コンクール<指揮> 1967年第1回より審査員、1997~2018年は審査委員長を務められ、世界の楽壇を担う後進育成に尽くされました。2019年5月、ご功労への感謝として民音最高栄誉賞を謹呈申し上げました。

心より哀悼の意を捧げます。



■外山 雄三(指揮・作曲家) Yuzo Toyama Conductor :

1931年東京生まれ。東京音楽学校(現在の東京芸術大学)で作曲を学び、在学中の1951年「クラリネット、ファゴット、ピアノのための<三つの性格的断片>」で第20回音楽コンクールに入賞。1952年卒業と同時にNHK交響楽団に打楽器練習員として入団。1954年には指揮研究員となり、1956年9月にNHK交響楽団を指揮してデビュー、以後各オーケストラに数多く客演を開始。1958年から1960年にかけてウィーンに留学。1960年NHK交響楽団の世界一周演奏旅行に同行し、ヨーロッパ各地12ヶ国で演奏。指揮者としてばかりでなく自作の「管弦楽のためのラプソディー」によって作曲家としてもその名をひろめた。

その後1964年、1966年、1979年のNHK交響楽団海外公演を指揮、1979年にはNHK交響楽団正指揮者に就任した。1985年にはニューヨークで開催された国連40周年記念コンサートにNHK交響楽団とともに出演、全世界に放送された。国内では大阪フィル、京都市響、名古屋フィル、神奈川フィル、仙台フィルの要職を歴任。海外でも日本を代表する指揮者・作曲家として、たびたびオーケストラや国際コンクールなどに招かれている。オペラ指揮の分野でも、その緻密な音楽作りが高く評価されており、1999年三善晃作曲「支倉常長<遠い帆>」、2006年一柳慧作曲「愛の白夜」各初演が圧倒的名演として名高い。これまでに作曲した作品はオペラ、バレエ音楽、ミュージカル、劇音楽、交響曲、協奏曲、管弦楽曲、室内楽曲、歌曲、合唱曲など多岐にわたる。1963年第12回尾高賞、1981年第1回有馬賞、1983年第14回サントリー音楽賞、1999年文部大臣表彰、2000年第48回尾高賞を受賞。愛知県立芸術大学名誉教授。

民音主催の東京国際音楽コンクール<指揮>では、1967年第1回より審査委員、1997年第11回から2018年第18回までは審査委員長を務められ、50年以上に亘り、世界の楽壇を担う後進育成に尽力した。