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2021/06/24 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~チュニジア編~

シディ・ブ・サイドの美しい景観


皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
今回は、北アフリカに位置するチュニジア共和国に、駐日チュニジア共和国大使館の皆様とともにご案内いたします。

チュニジアは「北アフリカの隠れた秘宝」と呼ばれ、洗練された地中海の美しい街並みや、世界遺産に登録されている古代都市の遺跡、「スター・ウォーズ」をはじめ数々の映画のロケ地にもなったサハラ砂漠地域などを擁する、魅力にあふれた国です。

3000年という長い歴史の中で、ローマ、アラブ、フランスなど、様々な文化が交り合ってきたことから「歴史のモザイク模様を持つ国」とも称されています。

「スター・ウォーズ」のロケ地

 

目次

  1. 都市チュニスの旧市街と新市街

  2. 人気のリゾート地、シディ・ブ・サイドとスース

  3. 壮大な歴史ロマンが刻まれた遺跡群

  4. ユニークな伝統「チュニジアン・ドア」

  5. チュニジア人の誇り高き故郷サハラ砂漠

  6. 大使館推薦のチュニジアの歌姫

 

都市チュニスの旧市街と新市街

首都チュニスは、メディナと呼ばれるエキゾチックなイスラム文化があふれる旧市街と、ヨーロッパの雰囲気が漂う新市街に分かれています。
1979年に世界遺産に登録されたメディナには、アフリカ最古のモスクで、イスラム教徒の聖地の一つであるグランド・モスクがあります。
14世紀に東方貿易の拠点として栄えた旧市街地は、このモスクを中心に、四方を城壁と堀で囲まれています。

 

新市街のメイン通りの「ハビブ・ブルギバ通り」は、オープンカフェやブティック、ホテルなどが立ち並ぶ賑やかな通りで、市民や観光客など多くの人で賑わっています。
バルドー国立博物館は、古代ローマ時代の貴重な出土品、美術品、また世界一ともいわれるモザイクのコレクションを所蔵していることから「チュニジアのルーブル」と称されています。




人気のリゾート地、シディ・ブ・サイドとスース

北部の地中海に面するシディ・ブ・サイドは、「チュニジアで一番美しい街」と謳われる人気のリゾート地です。街の白壁に映える「3つの青」と呼ばれる、地中海の海、空、そして白壁に映える青色のドアは「チュニジアン・ブルー」と呼ばれ、訪れる人の心を癒やしてくれます。



中部の地中海に面するチュニジア第3の都市スースも、ビーチリゾート地として賑わいを見せています。1988年に世界遺産に登録された旧市街は、7世紀ごろの町の姿が今でもそのまま残っていることから、注目を集めています。




壮大な歴史ロマンが刻まれた遺跡群

チュニジア中部には、3世紀頃に建設された世界遺産のエル・ジェム円形闘技場があります。古代ローマ時代のこの遺跡は、外周400メートル、収容人数3万5千人という北アフリカ最大の建築物で、その存在感は見る人々を圧倒します。

ここで毎年開催される「エル・ジェム国際交響音楽祭」は、約1800年前に建造された遺跡で国内外のオーケストラの演奏を楽しむことが出来る音楽祭として人気が高く、多くの人が参加しています。



また、チュニジア最大規模のローマ遺跡がドゥッガ遺跡です。大変に保存状態が良く、ローマ時代に建設された野外劇場、神殿、公共浴場など多くの施設劇場が、紀元前2~3世紀に大都市で暮らした1万人以上の人々の生活を今に伝えています。



ユニークな伝統「チュニジアン・ドア」

国内の随所で黒の鋲(びょう)で施された伝統的なドア「チュニジアン・ドア」を目にすることができます。地域等によってドアの色や鋲の模様が異なり、青色のドアは、主に沿岸部、黄色いドアは、比較的に内陸部で見られます。

ドアの質や施された模様で様々な意味を持つチュニジアン・ドア

 

チュニジア人の誇り高き故郷サハラ砂漠

南部に広がるサハラ砂漠は、時間や場所により様々な表情を見せてくれます。赤い砂漠と呼ばれるクサール・ギレンは旅行者のための施設が多く、身も心も満たす場所として、砂漠でのアクティビティーを思い切り満喫することができます。

サハラ砂漠の玄関口に位置するドゥーズの町では、毎年12月にサハラ国際フェスティバルが開催され、近隣諸国や砂漠の民が集まり、馬乗りパフォーマンスやラクダ同士の戦い、馬やラクダのレース、伝統音楽も披露されます。

風が吹く度に砂丘の形が変わるほど砂の粒が軽いサハラ砂漠


砂漠を疾駆する馬の姿が圧巻のサハラ国際フェスティバル


また、サハラ砂漠北部には、水で満たされることがない塩湖、ジェリド湖があります。約7,000平方キロメートルが塩の結晶で覆われています。

スター・ウォーズのロケ地にもなったジェリド湖

広大な塩の結晶がどこまでも続きます

 

大使館推薦のチュニジアの歌姫

最後に、駐日チュニジア共和国大使館が推薦する歌手エメル・マトルティをご紹介いたします。



彼女は、生まれ育ったアラブの音楽を素地に、ジャンルを超えた音楽性と繊細かつ力強い歌声が魅力の歌手です。
2015年ノーベル平和賞授賞式の際にアラブの女性として初めて招待され歌声を披露し大きな反響を呼びました。2021年の秋には来日し公演を行う予定となっています。

 

1.「Holm(夢)」
YouTubeでの再生回数が570万回(2021年5月現在)を超える最新アルバムの代表曲。ミュージックビデオの背景は首都チュニスの街並み。

 

2.「Naci en Palestina」 
故郷と基本的人権の喪失を嘆き、何十年にもわたってあらゆる種類の貧困に耐えてきた勇敢なパレスチナ人に敬意を表して歌った曲。




皆さん、チュニジア共和国への音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力、写真提供:駐日チュニジア共和国大使館

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