「アフリカ」の語源の由来になった地域とも言われている国・チュニジア。地中海の中心に位置し、南部は世界最大の砂漠・サハラ砂漠が広がる、アフリカ大陸の最北端にある国です。本年2021年は、日・チュニジア外交関係樹立65周年、さらにチュニジア独立65周年の記念の年にあたり、民音として112番目(予定)として初交流するチュニジアを代表する歌姫「エメル」を招聘し、初来日公演・ツアーを開催します。

主催：ＭＩＮ－ＯＮ
後援：駐日チュニジア共和国大使館

【予定曲目】
わたしの言葉は自由（Kelmti Horra）、
風に吹かれて（Blowin' in the Wind／ボブ・ディラン）、他

＜エメル EMEL＞
チュニジア出身のシンガー・ソングライター。現在はアメリカ・ニューヨークを拠点に活動。幼少期からアラブ音楽や西洋のクラシック音楽をはじめ、英米のプロテストフォークやロックまで幅広く親しみ、10歳で作曲を始める。一度聴くと忘れられなくなる哀愁を帯びた歌声とメッセージ性の強い歌詞、アラブ音楽から英米のポップスまでを網羅し昇華させた音楽性により、次第に注目を集める存在となる。2008年、チュニジアで彼女の曲が放送禁止になったことをきっかけに、フランス・パリに移住し、ライブ活動を続ける。2010年『わたしの言葉は自由』が、チュニジアの「ジャスミン革命」のアンセムとなり、エメルは「革命の声」と称された。2015年、ノーベル平和賞受賞式に招待され『わたしの言葉は自由』を歌唱。アラブ人女性が同式で歌うのは史上初。

――　2010年の革命当時、圧政に苦しむチュニジアで、エメルさんの歌が民衆を勇気づけました。
エメル　私が歌っている歌は、希望の歌です。戦う人々に希望と力を与える歌です。人間の自由と尊厳を、みなさんに訴える歌です。国家は民衆のためにあるものであり、一部の政治家のために国があるのではない。アーティストは、音楽を通して、「人々のために国がある」ということを、訴える必要があると思っています。

――　「わたしの言葉は自由」は、エメルさんのメッセージ性を強く感じます。エメルさんがいつも歌に込めているメッセージとは何でしょうか。
エメル　女性の声の力というものは、世界で一番強いものであると思います。歌にはたくさんメッセージを込めていますが、何より、「自分自身を信頼しなさい」ということを訴えています。あなたには自分を変え、世界を変える力がある、ということを伝えたいのです。

――　日本公演に向けての意気込みを教えてください。
エメル　日本に行くことは私の夢でした。文化や色彩感、歴史、建築物……。全てが私を魅了します。 　私にとっても、日本の皆様にとっても、 ぜひこのコンサートを素晴らしい体験にしていきたいです！

今回の「エメル」公演で、民音は112番目(予定)の交流国として、チュニジアと初交流します。「北アフリカの隠れた秘宝」と呼ばれ、洗練された地中海の美しい街並みや、世界遺産に登録されている古代都市の遺跡、「スター・ウォーズ」をはじめ数々の映画のロケ地にもなったサハラ砂漠地域などを擁する、魅力にあふれた国です。3000年という長い歴史の中で、ローマ、アラブ、フランスなど、様々な文化が交り合ってきたことから「歴史のモザイク模様を持つ国」とも称されています。
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