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2024/05/09 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~ラオス編~

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。

今回は、インドシナ半島中央部に位置する内陸の国、ラオス人民民主共和国へ、駐日ラオス人民民主共和国大使館の皆様とともにご案内いたします。

 

 ラオスの旅のしおり 

・国内最大の「タートルアン祭り」でラオスの魅力を堪能しよう

・メコン川に沈む荘厳な夕陽を眺めにいこう

・世界遺産の古都ルアンパバーンでラオスの歴史に触れよう

 

ラオスはタイ、ミャンマー、中国、ベトナム、カンボジアに囲まれた内陸国です。国土の大部分を山地が占め、西側のタイ国境を南北に流れるメコン川が、人々の生活を支える重要な存在となっています。

 

 

“癒しの国”ラオスの国民性

ラオスは“癒しの国”と呼ばれる穏やかな時間感覚を持つ国です。おおらかでマイペースな人柄と、助け合いの精神を大切にする価値観は、ラオス人の大きな魅力といえます。



そんなラオス人の特徴を表す口癖が、「ボーペンニャン」という言葉です。これは「大丈夫だよ」「なんでもない」といった意味を持っており、たとえば道で人同士がぶつかってしまったときなどに、相手に気を遣わせない目的で使われます。

 

また、ラオスでは「親戚同士」を意味する「ピーノーカン」という言葉もよく用いられます。ときには行く先々で縁した年上の男性を“あのお父さん”と呼ぶように、血のつながりのない相手も含めて表現されることがあり、人との関わりを大切にするラオスならではの言葉といえるでしょう。

 

ラオスの玄関口 首都ビエンチャン

メコン川沿いに位置する首都ビエンチャンは、美しい自然に恵まれた活気あふれる都市です。ビエンチャンでぜひとも訪れたいのが、仏教国であるラオス最高峰の寺院「タートルアン」です。




一説によれば紀元前3世紀ごろに、インドからの使者がブッダの胸骨を納めるために建立したと伝えられています。外周85m、高さ45mの3層構造の仏塔は16世紀に改築されたものであり、悠然とそびえ立つ黄金の佇まいは圧倒的な存在感を放ちます。

 

国内最大のお祭り「タートルアン祭り」

毎年12月頃には、タートルアンで国内最大の規模となる「タートルアン祭り」が開催されます。ラオス全土から僧侶や仏教徒が集まり、広場には1週間前から屋台や企業の出店ブースが立ち並びます。

食べ物や飲み物はもちろん、最新の電化製品や洋服なども並び、見本市のようなバラエティに富んでいるのが特徴です。広場の大型ステージでは、各民族の伝統舞踊なども披露されるため、観光客にとってはラオスの魅力を一度に味わえるイベントともいえます。

 



タートルアン以外にも、ビエンチャンには街並みを一望できる記念塔「パトゥーサイ」や、メコン川を渡ってタイとの国境を結ぶ「友好橋」などの見どころがあります。

 

心落ち着かせる自然風景と世界遺産

ラオスの魅力は、のんびりとした時の流れを感じさせる風景と美しい自然にあります。メコン川沿いの都市では、川面にゆっくりと沈みゆく夕陽の絶景に出会えます。

 

荘厳な日の入りを眺めながら、ゆっくりと自分の内面を見つめるひとときは、忘れられない旅の思い出となるでしょう。

 

古都 ルアンパバーン

ラオスのかつての首都であり、街全体が世界遺産に登録されています。ラオス寺院でもっとも美しいとされる「ワット・シェントーン」や、エメラルドグリーンに輝く「タート・クワーンシーの滝」など、ラオスの歴史と自然をたっぷりと味わえるエリアです。



また、朝市やナイトマーケットなど、人々の暮らしを肌で感じられるスポットもあります。一方で、洗練されたホテルやカフェ、レストランなどもそろっており、リゾートとしても確かな実力を備えています。

 

ワット・プーと関連古代遺産群

ワットは「寺」、プーは「山」を意味し、その名の通り小高い丘を利用して建てられた広大なお寺です。山麓部・中間部・山腹部の3つのエリアで構成されており、建物全体が幻想的にライトアップされる「ワット・プー祭り」は観光客に人気のイベントです。



ラオスの伝統音楽

ラオスの伝統音楽を代表する特徴として、伝統楽器「ケーン」があげられます。16本の竹管を2列に分けて束ねた笙(しょう)の一種で、中国や日本の笙の原型とも伝えられています。

 

両手で挟み込むようにして演奏され、複数の竹管が織りなす独特なハーモニーと、明瞭で歯切れの良い音色を持つのが特徴です。管楽の合奏や民族舞踊の伴奏などに幅広く用いられ、伝統歌謡である「ラム(モーラム)」(ラップのような歌唱スタイルが特徴の民謡)では、ケーンがリードを担い、バンドが奏でるリズム楽器に合わせて演奏されます。



ラオスの人々に広く親しまれている音楽では、フォークソングも根強い人気があり、北部・中部・南部の地域によって特色が異なります。また、輪になって男女ペアで踊る「ラム・ヴォン」という踊りは、普段から結婚式、パーティーや村のお祭りなどで頻繁に踊られます。参加者も男女ペアで輪になり、女性は外側、男性が内側で、時計と逆回転で踊られます。ダンサーだけでなく参加者も輪に加わり、みんなで楽しく踊ります。

 

民音では、2009年12月に日メコン交流年認定事業として、「虹の舞~メコンの宝石」と題し、ラオス国立音楽舞踊団を含む6カ国が出演するコンサートを開催いたしました。

 

最後に、駐日ラオス人民民主共和国大使館が推薦する音楽家の演奏をお楽しみください。

 

  1. 「ບໍ່ໄດ້ຍາດຂອງໃຜ(Doesn’t Belong to Anyone)」Khounkham Sittiyom (Taiy Akard)


 

  1. 「BLACK EYES」Khampasong Thirasack


 

  1. 「ໂສດເກີນ (Please)」Athisack Lattanavong (Sack Cell)





皆さん、ラオスへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。

音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

 

協力、写真提供:駐日ラオス人民民主共和国大使館

Min-On Concert Association

-Music Binds Our Hearts-

 

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