ヴァリアン・フライ・カルテット

ヴァリアン・フライ・カルテット

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の若き演奏家たちは、ベルリン・フィルの伝統を保ちつつ、オーケストラでの活動と共に、室内楽団としても活動している。

フィリップ・ボーネン、マレーネ・イトウ(ヴァイオリン)、マーティン・フォン・デル・ナーマー(ヴィオラ)そしてレイチェル・ヘラー(チェロ)の4人の演奏家たちは、アメリカのジャーナリストで多くの人々をナチスの迫害から救ったヴァリアン・フライの名前を冠した“ヴァリアン・フライ・カルテット”を結成した。弦楽四重奏団の名前を“ヴァリアン・フライ・カルテット”と称することで、ヴァリアン・フライの驚くべき勇気ある行動に対し、心より敬意を表するものである。

このアンサンブルは、4人の演奏家のうち3名がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団アカデミー在学時にカルテットとして演奏を共にしていた2007/2008年シーズンに、既に形を成していた。室内楽で最高に鍛錬された音楽を共につくりあげる喜びと、ベルリン・フィル及びフィルハーモニア・カルテット・ベルリンのチェロ奏者であった故・ヤン・ディーセルホルストのレッスンを受けていたという経験が、彼ら自身の弦楽四重奏団の中で、音楽を創り上げるという思いと情熱を揺るぎないものにさせた。

2013年4月に時は熟し、“ヴァリアン・フライ・カルテット”として初の一般向け公演を、バーデンの“イースター・フェスティバル”で行い、室内楽団としての素晴らしい旗揚げをした。

これまで、カーネギーホールとシティ・グループが主催しているネイバーフッドコンサートやベルリン・フィルのコンサートで、アメリカ、アジア、ドイツで演奏をしている。