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ごあいさつ

 財団法人 民主音楽協会(民音)は、アフリカ大陸の国々から音楽家、舞踊家を招聘し、各国が誇る音楽文化を紹介する「アフリカ音楽紀行」の第7弾として、独立55周年を迎えるガーナ共和国から国際的に活躍する舞踊団を迎え、その多彩な音楽文化を紹介する「ガーナ国立舞踊団」を2012年8月より全国19都市で開催いたします。
民音では「アフリカ音楽紀行」として、これまであまり日本に紹介される機会がなかったアフリカ諸国の貴重な民族音楽や舞踊、ポピュラー音楽などを紹介するシリーズを展開してきました。1999年のエチオピアを皮切りに、ザンビア(2001)、モロッコ(03)、セネガル(05)、マダガスカル(07)、カメルーン(10)と過去6回にわたり好評を博してきた本シリーズの第7弾として、今回はガーナ共和国より、「ガーナ国立舞踊団」を招聘いたします。

 日本ではチョコレートの原料となるカカオ豆の産地や、医学者・野口英世が黄熱病の研究中に死去した地として知られるガーナ共和国は、西アフリカのギニア湾に面し、1957年に、ヨーロッパ諸国に統治されていたサハラ砂漠以南のアフリカ諸国の中で最初に独立を達成しました。北の地域は典型的なサバンナ気候、首都アクラを中心としたギニア湾岸は熱帯雨林地帯となり、北のイスラム文化と南の黒人文化という異なる風土・文化が見事に融合した独特の多彩な文化を誇ります。

 この度招聘する「ガーナ国立舞踊団」はガーナ初代大統領、クワメ・エンクルマの主導で創設された国家を代表する舞踊団です。ガーナ各地の伝統芸能を現代に適合する形で舞台公演用に再編し、新しい音楽・舞踊・演劇を創造するのが彼らのスタイル。伝統的要素をしっかりと踏まえながら今日の聴衆にも十分に楽しめるように工夫されたパフォーマンスは国内外で高く評価されています。

 今回の公演では、北部のサバンナで打ち鳴らすヒョウタンの音楽から、南部は熱帯雨林の中の王宮での宮廷音楽まで、幅広い演目でガーナ音楽の魅力を紹介します。アフリカ音楽の特徴であり醍醐味とも言える太鼓合奏の激しいリズムと、ダンサーたちのアクロバティックなステップはもちろん、女性たちによる美しいハーモニーや、若者たちの間で親しまれるダンスも紹介。また、アフリカ版胡弓ともいえる弦楽器「ゴンジェ」や、甘美な音色の竹笛「アテンテベン」をはじめとする様々な民族楽器と、演目ごとの華やかな民族衣装にも注目です。

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