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2019/08/01 民音研究所

文化講演会「音楽教育 エル・システマの奇蹟~エディクソン・ルイースを迎えて~」を開催します

本年、発足5年を迎える民音研究所では「平和構築の音楽」を発信するプロジェクトの一環として、南米ベネズエラの音楽教育「エル・システマ」を紹介する文化講演会を開催いたします。

「エル・システマ」は世界的に活躍する一流音楽家を数多く輩出しているだけではなく、子どもたちを貧困、そして犯罪や暴力から守り、学業面も含めてポジティブな影響を与えていることで、ユネスコなどからも高く評価されており、今や70以上の国・地域で展開されています。

講演では、「エル・システマの音楽教育」の理念や活動について紹介します。そして、「エル・システマ」が生んだ天才コントラバス奏者エディクソン・ルイース(ベルリン・フィルの正団員に史上最年少で入団)が、日本を代表するピアニスト菊池洋子とともに演奏を披露します。

<1部>講演「エル・システマの音楽教育」
<2部>演奏 エディクソン・ルイース(コントラバス)、菊池洋子(ピアノ)

【日時・会場】
9月22日(日)14:00開会 民音ミュージアムホール(東京・信濃町)
9月23日(月・祝)14:00開会 関西国際文化センター6F・コスモホール(兵庫・神戸)

【参加費】
無料(事前申し込みが必要)

【主催】
民音音楽博物館 

【企画】
民音研究所
※民音音楽博物館は、一般財団法人民主音楽協会(略称:民音)が運営しております

【お申込み方法】
往復はがきの「往信用」裏面に、以下の項目を必ず明記の上、下記の宛先までお申し込みください。
①参加希望日 
②氏名(代表者) 
③郵便番号 
④住所 
⑤電話番号 
⑥人数(1通につき2名様まで。未就学児童は入場不可。記載のない場合は1名とする)

「返信用」の表にも住所、氏名を記入の上、下記までお申込み下さい。

【宛先】
9月22日(日)民音ミュージアムホールでの民音文化講演会をご希望の方は
〒160-8588 東京都新宿区信濃町8番地 民音音楽博物館「9月 民音文化講演会」係
お問い合わせ 03-5362-3555(民音音楽博物館) 

9月23日(月・祝)関西国際文化センター6F・コスモホールでの民音文化講演会をご希望の方は
〒651-0083 兵庫県神戸市中央区浜辺通 6-3-16 関西国際文化センター3F 民音音楽博物館「9月 民音文化講演会」係
お問い合わせ 078-265-6595(民音音楽博物館 西日本館)

【応募締切】
8月28日(水)当日消印有効
※応募多数の場合は抽選の上、当否を返信はがきでご連絡します。

【プロフィール】
エディクソン・ルイース(コントラバス)

 1985年、ベネズエラのカラカス生まれ。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団メンバー。11歳でコントラバスを始め、ホセ・アントニオ・アブレウ博士によって創設されたベネズエラの画期的な音楽教育システム「エル・システマ」のオーケストラに所属。「エル・システマ」のフェリックス・プテに学んだ。
 15歳で、米インディアナポリスで開催された国際ベース奏者協会コンクールで優勝。その後、ベルリン・フィルのコントラバス奏者ヤンネ・サクサラに師事し、ベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミーの最年少スカラシップ生となる。アカデミーではベルリン・フィルの首席奏者クラウス・シュトールに師事し、17歳でベルリン・フィルのオーディションに史上最年少で合格、正団員となった。
 2002年にはベネズエラ政府より、オーデン・ホセ・フェリックス・リバス賞を授与されている。
 いまや、世界で最も著名なコントラバス・ソリストの1人であり、これまで、ザルツブルク、ルツェルン、エディバラ、リスボンのグルベンキアン音楽祭などの主要な国際音楽祭をはじめ、ニューヨークのリンカーン・センター、ベルリン、東京、マドリード、オデッサ、チューリヒ、ヨハネスブルクなどで、著名なオーケストラと共演している。
 彼のために作曲され、初演を任された作品も多く、ハインツ・ホリガー、ポール・デセン、エフライン・オシェール、アルトゥーロ・パンタレオン、マティアス・オッカート、ルイス・アントゥネス・ぺナ、藤倉大、ローランド・モーザーらの作曲者が挙げられる。
 室内楽にも熱心で、これまでアンナ―・ビルスマ、ジョルジ・クルターク、ハインツ・ホリガー、エリオット・カーター、ブールジュ、クラウス・トゥーネマン、トーマス・ツェートマイアー、イェルク・ヴィトマン、セルゲイ・ダニエル・ティエンポ、小菅優ら世界の一流奏者と共演している。
 ドイツのPhil.Harmonieから多数のCDもリリースしており、特に彼の18世紀音楽への情熱を感じられる録音が多い。

菊池洋子(ピアノ)

 2002年第8回モーツァルト国際コンクールにおいて日本人として初めて優勝。その後、2003年にザルツブルク音楽祭のモーツァルト・マチネに出演するなど国内外で活発に活動を展開し、いまや実力・人気ともに日本を代表するピアニストの一人である。2009、18年にモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲をフォルテピアノとモダンピアノを用いて演奏するといった意欲的な企画に取り組み好評を得た。バレエとのコラボレーション公演にも出演し、世界的バレエダンサー ディアナ・ヴィシニョーワや吉田都ほかと共演している。これまでに、国内の主要オーケストラとの共演はもとより、国際的にもリサイタル、オーケストラとの共演、室内楽演奏会で成功を収めている。
 CD録音も活発に行い、エイベックスとオクタヴィアよりリリースしている。
 第18回ミュージック・ペンクラブ音楽賞クラシック部門録音・録画作品(日本人アーティスト)、第1回上毛芸術文化賞(音楽部門)、第17回出光音楽賞の各賞を受賞。

菊川稔(一般社団法人エル・システマジャパン 代表理事)

 神戸生まれ。幼少期をフィンランドで過ごす。University College London地理学BA(1995年)、政策研究学(Institute of Education)MA(1996年)。(株)社会工学研究所を経て、国連教育科学文化機関(ユネスコ)南アフリカ事務所、国連児童基金(ユニセフ)レソト、エリトリア両事務所で、教育、子ども保護、エイズ分野の調整管理業務を担当。2007年に日本ユニセフ協会へ異動、J8 サミットプロジェクトコーディネーター、資金調達業務に従事後、2011年より東日本大震災支援本部チーフコーディネーター。2012年、(一社)エル・システマジャパンを設立、日本ユニセフ協会を退職。代表理事に就任。