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ごあいさつ

~“音楽・舞踊芸術の宝庫”ガーナから、世界を魅了する“ハイライフ”の新星バンドが、待望の初来日!~

力強いブラスサウンドとノリノリのビート、躍動するエネルギーと色彩のステージ! “音楽・舞踊芸術の宝庫”と謳われるガーナ共和国発、世界を魅了するポピュラー音楽“ハイライフ”の新星バンド「サントロフィ」を招聘し、初来日ツアーを開催します。

“ハイライフ”は、ガーナが誇るポピュラー音楽であり、英国軍のブラスバンドやギターバンドなどの西洋音楽と、西アフリカの伝統音楽の融合によって育まれた音楽です。20世紀初頭の植民地時代に誕生し、1950年代から70年代にかけて非常に人気が高まりました。

歌詞には、長老たちから受け継がれてきた重要なメッセージや物語が表現されていることが多く、また生きていくための知恵や社会的意見を伝えるメッセージが込められている歌も多々見られます。そのため、ガーナ共和国初代大統領のクワメ・エンクルマは、1957年に独立運動で勝利したガーナの“国民音楽”であると宣言しました。

力強いブラスサウンドとノリノリのビートを紡ぎ出す彼らの演奏は、思わず踊りだしたくなるような音楽が特徴です。躍動するエネルギーとガーナらしい色彩のステージを、ぜひ会場で体感してください!

【主な予定曲目】
Alewa(Black & White)、Africa、Kwaa kwaa、Cocoase、他

主催:MIN-ON
後援:駐日ガーナ共和国大使館

Profile

プロフィル

◆サントロフィ(Santrofi):
サントロフィはガーナの首都アクラを拠点に、西アフリカ音楽の大きな屋台骨のひとつであるハイライフや、そこから発展したアフロビートをさらに現代化させたサウンドが魅力の大所帯若手グループです。
歴史あるハイライフ音楽をガーナの若い世代に伝えるとともに、世界に発信することを使命として結成されたのが「サントロフィ」です。バンド名の「サントロフィ」とは、ガーナの神話に登場する鮮やかな色と四つの翼をもつ希少な鳥の名前。その鳥が大切にされていくならば、国に平和と安穏がもたらされるという神話の通り、ガーナの文化にとって「なくてはならない存在になっていこう」との意味が込められています。
エボ・テイラーやパット・トーマスといったハイライフ音楽家に強く影響を受けたサウンドが大きな特徴で、リーダーでベーシストのエマニュエル・オフォリは、エボ・テイラーやパット・トーマス率いるKwashibu Area Bandとプレイしたことのある実力派。
彼がプロデュースするサントロフィのスタイルは、70年代のオールド・スタイルのギター・ハイライフから、ポリリズミックなビートが錯綜するハイライフ・ファンク、さらにいまや世界レべルで演奏されるようになったアフロビートまで、実に多彩なスタイルをバンドのレパートリーに取り入れています。
その他のメンバーもアフリカの有名音楽家のバックを務めてきただけあり、その演奏力はかなり高いものを持っています。

Tickets & Schedule

チケット&スケジュール

入場料金: 6,000円(税込)

上記価格は各会場の最上位ランク料金です

※民音会員の方のご購入については、各センターにお問い合わせをお願いいたします

公演に寄せて

アフロ・ポップの起点となった〝ハイライフ〟を現代に継承するガーナ発の新世代バンド=サントロフィが待望の初来日を実現!
20世紀以降に発展してきたアフリカン・ポップスのルーツを辿っていけば、避けて通ることができないのがガーナで生まれた≪ハイライフ≫と呼ばれる音楽。もともとは20世紀初頭のイギリス植民地時代に、白人のダンス・パーティ会場から漏れ聞こえてくるブラス・バンド音楽などを現地の人々が模倣することから始まり、やがてスウィング・ジャズやパームワイン音楽、カリプソなどのラテン音楽の要素も取り入れながら独自のものへと発展していった。

アフリカ諸国が独立へと向かった1950~60年代初頭には、ハイライフはガーナのみならず西アフリカ一帯で盛んに奏でられるようになり、ロックが台頭してきた時期には、管楽器アンサンブルを中心としたビッグ・バンド編成よりも少人数のギター・バンド編成が主流に。70年代に入ると、米国のソウルやファンクの要素を取り入れたファンキー・ハイライフが人気を集め、2000年代以降には欧米圏のDJたちによって再発掘されたことで、忘れ去られた名作復刻やレジェンド的な音楽家の復活が進んだ。

今回、初来日ツアーを実現させるサントロフィは、ガーナが育んできたハイライフの輝かしい歴史と多様なスタイルを現代に継承し、改めてその魅力をワールドワイドに発信できる実力を兼ね備えた新世代のメンバーたちが集まって結成された8人組グループである。リーダー格のエマニュエル・オフォリ(ベース)を筆頭に、多くのメンバーはエボ・テイラーやパット・トーマスといった60~70年代のファンキー・ハイライフ全盛期に活躍した偉人たちや、自国の人気ラッパーらのバックを務めてきた経験を持ち、あらゆるグルーヴに精通。2020年に欧州のレーベルから発表された彼らの初のアルバム『アレイワ』を聴いてみれば、70年代直系のファンク色が強いスタイルを中心に、より古い時代に花開いたスウィンギーなダンス・バンド・スタイル、隣国ナイジェリアでフェラ・クティがハイライフを基に独自発展させたアフロビートを取り入れたものなど…。新旧ハイライフの豊かな歴史を見渡し、それらの遺産を21世紀に引き継いだ〝正統後継者〟であることがよくわかるだろう。

デビュー前からヨーロッパ各地の大型野外フェスなどにも出演し、ライブ・バンドとしても高い評価を得てきた彼らだけに、踊り出さずにはいられないステージとなることは間違いなし。本格的なハイライフ・バンドの来日公演自体がレアでもあり、ぜひその〝現代の最高峰〟を体感してみてほしい。

音楽評論家 吉本秀純

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