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Greetings

ごあいさつ

~イタリアから、160年近くの歴史と伝統を誇る“元祖オカリナ合奏団”が、再来日公演!~

オカリナ発祥の地であるイタリア北部のブードリオより、“元祖オカリナ合奏団”として敬愛され国宝級のハーモニーを響かせる、オカリナ七重奏団G.O.B.(ゴブ)を招聘します。

G.O.B.は、今のオカリナの原型を作ったといわれる煉瓦職人ジュゼッペ・ドナーティの流れを汲み、160年近くの歴史と伝統を誇る、由緒正しきオカリナ・グループです。大小、異なる7つのオカリナを巧みに操る彼らのパフォーマンスは、国内外でとりわけ人気を集め、2011年にはイタリア文化省より、楽団の存在自体が「文化遺産」に認定されています。

オカリナ愛好家が多い日本でもむろん彼らの知名度は高く、過去5回の公演(2014、2015、2018、2019、2023年)では、多くの方から人気を博しました。今回のツアーでは、イタリアの名曲から日本の歌曲まで、多彩なジャンルから厳選。確かなテクニックとユーモア溢れるパフォーマンスで、皆様に素朴で美しいハーモニーをお届けします。

【主な予定曲目】
帰れソレントへ(E.デ・クルティス)、フニクリ・フニクラ(L.デンツァ)、鳥の歌(G.グロッシ)、ふるさと(岡野貞一)、となりのトトロ(久石譲)、リベルタンゴ(A.ピアソラ)、歌劇『セビリアの理髪師』より“私は町の何でも屋”(G.ロッシーニ)、他

主催:MIN-ON
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館、イタリア政府観光局
制作協力:ハーモニーフィールズ

Profile

プロフィル

◆オカリナ七重奏団 G.O.B.(ゴブ):
イタリア北部に位置するブードリオで、ジュゼッペ・ドナーティ(Giuseppe Donati/1836-1925)によって初めてオカリナが作られたのは1853年。その11年後の1864年、ドナーティを中心にオカリナ五重奏団Gruppo Ocarinistico Budriese(グルッポ・オカリニスティコ・ブードリエーゼ、通称:G.O.B.)が結成されました。現在は、異なる7つのサイズのオカリナを巧みに操る七重奏団として活動を続けています。
ドナーティが残した優れた技術は、今なおブードリオで5代にわたり受け継がれており、メンバーは代々その窯で作られたオカリナを愛用しています。また、メンバー自身も代々ブードリオのオカリナ学校で教育を受けた優秀な演者らによって構成されており、2011年には、楽団の存在そのものが、イタリア文化省の「文化遺産」に認定されました。今や人気・実力ともにイタリアを代表する“元祖オカリナ合奏団”として、世界中で人気を博しています。
*過去の海外ツアー実績:オーストラリア(1987、1996、2000)、スウェーデン(1988)、キューバ(1989)、アルゼンチン(1990)、チリ(1990、1999)、オランダ(1990)、ベルギー(1991)、アメリカ(1994)、ベネズエラ(1993)、フランス(1998)、韓国(2010、2014)、日本(2014、2015、2018、2019)

Tickets & Schedule

チケット&スケジュール

<2024年>

※民音会員の方のご購入については、以下の各センターにお問い合わせをお願いいたします

公演に寄せて

幸せをよぶG.O.B.

G.O.B.の初来日は2014年。柔らかな温かい音色で郷愁を誘う土の笛としてすでに多くの日本人に愛されてきたオカリナは、この初来日で、そんなイメージを覆すかのような、太陽に向かって歌う明るいカンタービレな声を聴かせてくれた。以来10年間、コロナ禍での中断はあったが、数回にわたる来日は、オカリナ関係者のみならず、音楽が好きな普通の人々の心を捉え、コンサートはいつも満席だった。

浜松市楽器博物館長を務めていた私は、オカリナ演奏の原点とも言えるG.O.B.を、なんとか楽器博物館に招聘できないかと考えていたが、博物館単独では難しかった。そこで、ブードリオ市やG.O.B.と交流がある、大阪在住で旧友のオカリナ奏者、楽器博物館が長年お世話になっているマネージメント事務所のお力にすがり、協働で2年間ほど準備を経た後、ようやくこの来日が実現したのだった。

この10年で、日本のみならず台湾や韓国、中国のオカリナ人口も急増し、レベルも格段に上がった。G.O.B.のリーダー、エミリアーノ氏によると、G.O.B.も日本や世界での演奏会が増えたおかげで、将来の姿について考えるようになったという。それは、若い世代との交流や、イタリアの伝統曲以外のレパートリーを増やすことだった。自らの誇りである民俗的レパートリーをおろそかにせず、さらにクラシックや映画音楽、ナポリの音楽まで幅を広げてきたのだ。

G.O.B.の特徴である七重奏には編曲の妙がある。クラシックをシリアスに演奏して盛り上げて来るのだが、最後はすこし悪戯をして、エレガントにかつユーモラスに曲を終わる。いいかえれば、聴く人の感情を高ぶらせ、最後はスマートに微笑ませて終わる。だからG.O.B.の演奏を聴いた人は、幸せな気持ちになる。人世を楽しく生きるイタリア人の哲学なのだろう。

G.O.B.のオカリナは独特だ。輪切りにすると、まん丸になる。オカリナの発明者ドナーティ、彼を継ぐ代々の製作者のオカリナもそうである。現在G.O.B.が使っているのは、伝統を引き継ぐブードリオの作者ファビオ・メナーリオ製。明るく豊かな音量と、広い音域を持つ。

エミリアーノ氏はこうも言う。オカリナの材料は大地の「土」、それに「水」が加わって粘土になり、「火」で焼いて楽器となり、「空気」を吹き込んで音が出る。この4つがオカリナに生命を与えるんだと。

今回も、底抜けに明るいメンバーたちは、いや、実際いつも、集まると歌い出すのだが、私たちに心の高揚と、最後には、ほっとする優しい微笑みをプレゼントしてくれるだろう。人々を幸せにすること、G.O.B.の挑戦はこれからも続いてゆく。

嶋 和彦(元・浜松楽器博物館館長)

About Italy

イタリアについて

民音がイタリア文化会館、イタリア政府観光局の協力を得てお届けする、WEB記事・MIN-ONミュージック・ジャーニー。ドレミの音階をはじめ、ピアノやヴァイオリン、オカリナなどの楽器が生まれた「音楽の国」であり、コロッセオなどの歴史的建造物や地中海最大の島であるシチリア島など、多彩な魅力を紹介しています。そしてゴブの演奏映像や、大使館推薦アーティストによる映像などを通し、皆さまをイタリア旅行にお連れします。※下の画像をタップすると記事に移動します。

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