バーレーン芸術団

ごあいさつ

民音として初交流国となるバーレーン王国は、サウジアラビアとカタールに挟まれ、大小33の島々でできている島国です。その歴史は紀元前3000年頃ともいわれ、メソポタミア文明・インダス文明との交易拠点として独自の発展を遂げた「ディルムン文明」の発祥地。その中心都市にあったとされる「バーレーン要塞」は、2005年にユネスコの世界遺産に登録され、世界中から多くの観光客で賑わっています。また、観光名所のひとつ「生命の木」は、砂漠のただ中に一本だけ立つ巨木で、水源が不明なのに力強く生い茂る不思議な木です。この「生命の木」は、アダムとイブの伝説で知られる「エデンの園」がバーレーンにあったとされる由来にもなっています。 また、バーレーンは、古くから主要産業として、良質な天然真珠の採取が行われてきたことでも有名です。真珠の採取を担った男たちが、長い航海中に自らを鼓舞するために踊ったものや、その男たちを海へと送り出す家族や恋人の歌などが、庶民の伝統的な音楽として発展してきたと言われています。

今回の民音公演は、バーレーンの伝統文化・芸術の継承を目的に設立された「バーレーン文化・古代遺跡庁」の全面協力のもと、来日公演が実現する運びとなりました。同庁はバーレーンの王族が私財を投じ、国の重要施設や遺跡等の保存にあたっている同国でも特別な存在です。その同庁が派遣する、国を代表する２つのグループを今回招聘いたします。

ひとつのグループは「モハメッド・ビン・ファリス・バンド」。アラブ伝統楽器であるウードやカーヌーンの名手と西洋楽器（ヴァイオリン等）がコラボレーションする演奏グループです。

もうひとつは「クァラリ・バンド」。こちらは、真珠採りの船乗りたちの演奏と踊りを中心に披露する伝統グループです。

数々の神話や伝説が伝わるバーレーン。その庶民の生活に根付いた伝統的な音楽を情緒あふれる演奏と歌と舞踊でお楽しみいただきます。

後援：駐日バーレーン王国大使館

予定曲目

真珠採りの歌
シュワイフ
タスアルーニー
生命の木
他

プロフィル

バーレーン芸術団

モハメッド・ビン・ファリス・バンド

バーレーン王国の民族音楽の卓越した演奏家から構成されたグループ。同グループは、2001年5月にパリで行われた第2回アラブ・ミュージック・フェスティバルに参加し、そこでの大活躍が認められ同国文化・古代遺跡庁がサポートするグループとして認知されるようになった。

歌手、アラブ伝統楽器のウード、カーヌーン、ナーイや様々な打楽器に加え、ヴァイオリン等の西洋楽器によって構成されている。

クァラリ・バンド

特徴ある伝統音楽の演奏は “バーレーンの真珠採り” という文化遺産の歴史を感じさせてくれる。長きにわたり伝承されてきた、真珠採りの様子を見事に表現するバンドとして評価が高い。

スケジュール

※入場料金は各会場とも最上位ランクが6,000円（税込）です。ランク別の料金はお問い合わせ下さい。