出演者
カルロス・マルサン(Carlos Marzan)ピアニスト/指揮者/編曲者/作曲家

2010年に録音した「コントラステス」(アオラ・コーポレーション)では、グループにサックス・カルテットを加え、更にダイナミックなサウンドを追及。
また、海外での活躍も目覚ましく、ニューヨークの「カーネギー・ホール」、パリの「オランピア劇場」「オデオン座」などの名だたる劇場のほか、コペンハーゲンの「チボリ」、世界三大劇場の一つでブエノスアイレスを象徴する「コロン劇場」での演奏も多数経験してきた。2003年にはタンゴ・ミュージカルショー『フォーエバー・タンゴ』の来日公演にピアニストとして出演する。
過去に、スサーナ・リナルディ、ロベルト・ゴジェネチェ、ロベルト・ルフィーノ、エステラ・ラバル、ビルヒニア・ルーケ等、タンゴ界の大物歌手の伴奏をつとめる他、モンリエル、ジャンゴ、ロランド等スペインの数多くの歌手とも共演するなど世界的に活躍している。
カルロス・マルサン タンゴ楽団(Orquesta Carlos Marzan)演奏家

(前列左)ポーチョ・パルメル(第1バンドネオン)
(前列右)マルコ・アントニオ・フェルナンデス(第2バンドネオン)
(後列右)ペドロ・パブロ・ペドローソ(バイオリン)
(後列左)ロベルト・リト(コントラバス)
ポーチョ・パルメル(Pocho Palmer)バンドネオン奏者、作曲家
7歳でバンドネオンを弾きはじめ、ビセンテ・トダロに師事。その後パキート・レケーナ、フリオ・アウマーダに師事する。1961年カーニバルに出演したタンゴ楽団に参加しプロデビュー。その後アルマンド・ラカバ、ホルヘ・ドラゴーネ、オスバルド・ベリンジェリ、オマール・バレンテ、ホセ・コランジェロ、カルロス・ラサリなどタンゴの巨匠たちの楽団に参加。海外での活動も行いながらブエノスアイレスで20年近く演奏し続けている。その海外での活動は、ブラジル、ペルー、コロンビア、エクアドル、ベネズエラ、ドミニカ共和国などのラテンアメリカや、米国、そして英国、イタリア、ギリシャなどのヨーロッパ、また日本にて行っており、タンゴの人気歌手ウーゴ・デル・カリル、リベルタ・ラマルケ、アルヘンティーノ・レデスマ、ネリー・バスケス、ロクサナ・ファラスカの海外ツアーなどにも参加。とりわけ日本では、合計で10年程の活動を続けており、日本のバンドネオン奏者小松亮太の師の一人である。小松亮太との録音ではアストル・ピアソラ八重奏団のレパートリーを演奏するなど、注目を集めた。
またソロでもアルバムを制作。国内外で高い評価を受ける。10年前より、ミゲル・アンヘル・ソト率いる有名なタンゴカンパニー『タンゴ・ポル・ドス』の音楽監督を務め、米国やヨーロッパを巡回。
また、近年結成されたベルテーロ・ビッグ・バンド・タンゴのファーストアルバムや自身のソロアルバムを新たに制作中、注目を集めている。
マルコ・アントニオ・フェルナンデス(Marco Antonio Fernandez)バンドネオン奏者
著名なタンゴ・ハウス「マデーロ・タンゴ」に2006年より現在まで出演し続けている。その傍ら、エミリオ・バルカルセ・タンゴ学校オーケストラに所属し、エミリオ・バルカルセはじめ多くの優れたタンゴミュージシャンたちのもとで経験を積む。2007年には、タンゴの新世代を代表する楽団のひとつ、セステート・バーレ・タンゴの第一バンドネオン奏者としてツアーに参加。2008年、フェルナンド・マルサン楽団とともに来日。また同年、アルゼンチンの最も優れたバレエダンサー、フリオ・ボッカの引退ツアーに参加。2009年にはタンゴカンパニー「オタンゴ」のバンドネオン奏者としてヨーロッパ・ツアーを行う。この年、「オタンゴ」はフランスで最もパリジャンに人気のあったショーのトップ10に選ばれた。また同年、オルケスタ・グランタンゴによる「ブエノスアイレスのマリア」に出演。2010年よりオルケスタ・エル・アランケの第二バンドネオンを務める。
歌手ノエリア・モンカーダの最新ソロアルバム『マリオネタ』(2011年録音)でも演奏しており、国内外から高く評価されている。
2012年より、若手実力派の集まるセステート・メリディオナルの第一バンドネオンを担当。
ペドロ・パブロ・ペドローソ(Pedro Pablo Pedroso)バイオリニスト
1972年4月17日ハバナ生まれ。ハバナのマヌエル・サウメル音楽学校、アマデオ・ロルダン音楽学校にてバイオリンを学ぶ。1991年、キューバ国立交響楽団のメンバーとなり、活動拠点をブエノスアイレスに移し、1997年まで在籍する。1997年より、ブエノスアイレスにてアティリオ・スタンポーネ率いるアルゼンチン国立楽団フアン・デ・ディオス・フィリベルトに所属、現在も活躍している。これまでにバーレ・タンゴやエミリオ・バルカルセ・タンゴ学校オーケストラ、オルケスタ・エル・アランケなどの楽団にゲストとして参加。2005年の民音タンゴ・シリーズ<36>に出演。
また、「エル・ビエホ・アルマセン」、「エスキーナ・カルロス・ガルデル」、「ガラ・タンゴ」、「セニョール・タンゴ」、「ラ・ベンタナ」、「ロホ・タンゴ」、「タンゴ・ポルテーニョ」などの歴史ある有名なタンゴ・ハウスにも出演、高い評価を受ける。
ラミーロ・ガジョ楽団、アリエル・アルディット楽団(ブエノスアイレス市より文化財として指定されている)にも所属している。
ロベルト・リト(Roberto Rito)コントラバス奏者
アベジャネーダ・ポピュラー音楽学校、フリアン・アギーレ音楽学院に通い、ダニエル・ブオノ、アルシデス・ロッシ、エルナン・メルロに師事しコントラバスの演奏を学ぶ。ネリー・オマール、メルセデス・ソーサ、リカルド・チキ・ペレイラ、エルネスト・バッファ、カルロス・ラサリ、その他多くのアーティストと共演し、さらにバレエ・サルタ、カフェ・デ・ロス・マエストロス等のショーにも出演するなど、アルゼンチン音楽で最も重要なステージや録音に参加し、名声を得る。
現在はラヌース・タンゴ楽団のコントラバス奏者として活躍、また、ピアニストのカルロス・マルサンや、バンドネオン奏者のアレハンドロ・プレビグナノと共に人気タンゴショー『ラ・ベンタナ』や『ガラ・タンゴ』に出演し、現地で高い人気を誇る。
ベロニカ・マルチェッティ(Veronica Marchetti)歌手

アコーディオン奏者であった父のもと、7歳からピアノを学び始める。のちにロサリオ大学の人文芸術学部で勉学に励みながら、音楽の実力も深めていく。また、振付師マティアス・ベガ、コンテンポラリーダンサー、ルシアナ・カタリンに師事しダンスも学ぶ。
2001年に自主制作でアルバム『心にタンゴをこめて』をバンドネオン奏者ラウル・サラーニの編曲で録音。2005年には、2作目『影と想い出のあいだに』をリリースし、その後ロサリオおよびブエノスアイレスで多数のステージをこなす。2006~2008年の3年間連続でタンゴダンス世界選手権ブエノスアイレス市大会で歌声を披露する。ミュージカル『シカゴ』、タンゴ・ハウス「カフェ・オメロ」「エスキーナ・オスバルド・プグリエーセ」などでも出演を重ねていく。ブエノスアイレス市立タンゴ・オーケストラ、フアンホ・ドミンゲス、サルガン=デリオなどの公演にも出演している。
アルゼンチン最大のフォルクローレ・フェスティバル「コスキン祭」で、2007年度の最優秀女性歌手に選ばれ、1万人の聴衆を前にフアン・ファルー、ハイメ・トーレスなどの一流演奏家と共演を果たす。
2009年には巨匠オスバルド・レケーナ、フェルナンド・スアレス・パス率いる六重奏団の歌手として、民音タンゴ・シリーズに出演し、日本中をツアーする。
2010年には、ラウル・ガレーロ率いるブエノスアイレス市立タンゴ・オーケストラと共演。また、同年にはタンゴ・ハウス「ラ・ベンタナ」の女性歌手として2ヶ月間出演する。2011年にはフェデリコ・ペレイロ、マティアス・ルビーノらも参加する3作目『魂の肖像』を発表している。
パオラ&レオナルド(Paola & Leonardo)ダンスカップル

ブエノスアイレスの旧市街サンテルモにあるタンゴ・スタジオ「ラ・マリポシータ」でカロリーナ・ボナベントゥーラ&フランシスコ・フォルケラに師事し、タンゴダンスを習得。その他、モダン・ジャズ、ボールルーム・ダンス、アクロバティックなど、タンゴダンス以外のダンスも極める。
プロとしては、タンゴカンパニー「セバスティアン・タンゴ」への出演、またフランス、ドイツ、ギリシャ、ポルトガルで開かれたタンゴ・ショー「タンゴ・パッション」にも出演している。その他、メキシコで行われた「タンゴス・パッション・ポル・エル・バイレ」やブエノスアイレスを象徴するコロン劇場で開かれた「コーペス・タンゴ・ダンサ」、2012年には韓国のワールド・フェアーでキンテート・レアル&タンゴ国立オーケストラをバックに出演。
また、ブエノスアイレスのタンゴ・ハウス「サボール・ア・タンゴ」「ピアソラ・タンゴ」「ガラ・タンゴ」「タンゴ・ポルテーニョ」等への出演ダンサーとしても知られている。