プロフィル
情熱的なカタックの名手
ウマー・ドグラ(Uma Dogra)

<カタック>
北インドを代表する舞踊。「カタック(Kathak)」とは神話を詩や音楽、踊りによって“語る人”という意味から来ている。ムガール王朝時代に宮廷舞踊として発達した。リズミカルなフットワークと旋回によって構成され、裸足で床を打ちつける音と、足首につけた100個以上の鈴の音が織り成すリズムパターンが特徴。一説にはフラメンコのルーツとも言われている。
洗練されたバラタナーティヤムの名手
バイヴハブ・アレカール(Vaibhav Arekar)

<バラタナーティヤム>
南インドのヒンディー寺院に起因し、インドにおいて最も古く、代表的な古典舞踊として知られている。元々は巫女が神に奉納する舞踊で一般に公開されるものではなかったが、19世紀初頭頃から舞台芸術として整えられていった。リズムを協調した動きによる踊りの“ヌリッタ”と、マイムやジェスチャーなど演劇的な表現による“ヌリッティヤ”で構成され、力強いステップと、豊かな感情表現が特徴の舞踊である。
華麗なオリッシーの名手
ダクシャ・マシュルワーラ(Daksha Mashruwala)

<オリッシー>
オリッサ地方の寺院で発祥した、東インドの古典舞踊。寺院の彫刻が動き出したかのような踊りであることから、『動く彫刻』と呼ばれている。上半身の流れるような優雅な動きと、それに反する力強く複雑なステップが特徴。首や手、指先、両眼の動きには意味が含まれる。衣装は、オリッサ地方で織られた綿やシルクのサリーに、シルバーで統一された装飾品を身に纏い、頭には寺院の塔をモチーフにした飾りを、足首には「グングル」とよばれる鈴をつける。