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プロフィル

情熱的なカタックの名手
ウマー・ドグラ(Uma Dogra)

インドを代表するカタック舞踊の名手。人間国宝である故ドゥルガ・ラルジ氏の一番弟子で、これまで「サンギート・カラ・ラトナ賞」をはじめ数々の賞を受賞。2009年には、彼女の35年間にわたる功績が認められ、州政府から“マハラシュトラ・サンスクリット賞”が贈られた。後進の育成にも力を入れ、アメリカ、アトランタのジャスラジ・ミュージック・スクールの舞踊教師として任命されるほか、カタック・スクールを運営しており、多くのダンサーを育成。また舞台芸術のサムヴェド協会の創立者、および常務理事であると同時にICCR(インド文化関係評議会)の審査委員も務めている。

<カタック>
北インドを代表する舞踊。「カタック(Kathak)」とは神話を詩や音楽、踊りによって“語る人”という意味から来ている。ムガール王朝時代に宮廷舞踊として発達した。リズミカルなフットワークと旋回によって構成され、裸足で床を打ちつける音と、足首につけた100個以上の鈴の音が織り成すリズムパターンが特徴。一説にはフラメンコのルーツとも言われている。

洗練されたバラタナーティヤムの名手
バイヴハブ・アレカール(Vaibhav Arekar)

インド古典舞踊を現代の芸術として創作を志す、情熱的な新世代の舞踊アーティスト。彼の踊りは強い男性的なスタイルと共に情熱的かつ穏やかな表現が特徴。ボンベイのインド国営テレビでも評価されたアーティストである。これまで、海外でのインターナショナル・ツアーをはじめ数々の名高い会場やフェスティバルで公演を行っている。舞踊団サンキャ・ダンス・クリエーションを設立し、世界各国で公演を行っている。

<バラタナーティヤム>
南インドのヒンディー寺院に起因し、インドにおいて最も古く、代表的な古典舞踊として知られている。元々は巫女が神に奉納する舞踊で一般に公開されるものではなかったが、19世紀初頭頃から舞台芸術として整えられていった。リズムを協調した動きによる踊りの“ヌリッタ”と、マイムやジェスチャーなど演劇的な表現による“ヌリッティヤ”で構成され、力強いステップと、豊かな感情表現が特徴の舞踊である。

華麗なオリッシーの名手
ダクシャ・マシュルワーラ(Daksha Mashruwala)

幼い頃より、ムリナリニ・サラバイのもとでバラタナーティヤムの舞踊を学ぶ。30代前半、初めて彫刻的で感覚的な舞踊形式のオリッシーに出あい、師匠である故ケルチャラン・マハパトラのもとで学びはじめる。インド国営テレビで最上位のアーティストとして選ばれるほか、彼女の設立した「カイシキ」で、多くの若いダンサーを育成する。指導者、教師として、また振付師として、インドおよび海外での公演、研修、講義などを活発に行っている。

<オリッシー>
オリッサ地方の寺院で発祥した、東インドの古典舞踊。寺院の彫刻が動き出したかのような踊りであることから、『動く彫刻』と呼ばれている。上半身の流れるような優雅な動きと、それに反する力強く複雑なステップが特徴。首や手、指先、両眼の動きには意味が含まれる。衣装は、オリッサ地方で織られた綿やシルクのサリーに、シルバーで統一された装飾品を身に纏い、頭には寺院の塔をモチーフにした飾りを、足首には「グングル」とよばれる鈴をつける。