民音では、世界の音楽文化を紹介し、人と人、国と国との友好を深め、相互理解を促進する文化交流を推進しています。 このたび、94カ国・地域目の文化交流となるクロアチア共和国より「クロアチア国立民族合唱舞踊団“ラド”」を招聘し、10月より11月まで、21都市で25回の公演を開催いたします。
 
■美しき景観、歴史と文化の薫り高きクロアチア
 クロアチア共和国は、中世以来の長い歴史を誇り、独自の文化を大切に守ってきた国です。また、アドリア海沿岸の諸都市には、古代ギリシアやローマの遺跡をはじめとする世界遺産が散在し、一方ボスニアとの国境になるディナル山脈では石灰岩が織り成す地形が広がる大自然の景観を持っています。「アドリア海の秘宝」と呼ばれ、観光客に愛されるゆえんでしょう。
 
 また、クロアチアはネクタイ発祥の地としても話題です。17世紀、クロアチアの兵士がパリに行った際に首に美しい布を巻いており、そのスタイルが、のちにヨーロッパ、そして世界中に広まったと言われています。
 
■“歌いながら踊る”ハイレベルな実力をもつカンパニー
 今回来日する「クロアチア国立民族合唱舞踊団“ラド”」は、クロアチアに伝わるあまたの歌や民族舞踊をそのままステージで再現できるカンパニーです。メンバー全員が伝統の歌唱法と舞踊の両方をマスターしており、民族舞踊団としては世界でも稀な“歌いながら踊る”というハイレベルな実力を誇っています。
 
■「世界を旅する博物館」と称される貴重な伝統の衣装の数々を披露
 更に、100年以上の伝統を誇る民族衣装を1000着以上所有していることから「世界を旅する博物館」と呼ばれています。そのコレクションは「国立博物館に展示していなくても、“ラド”に行けば見ることができる」と言われているほどです。
 
■衣装は、アイデンティティを表現する文化遺産
 民族衣装とは、もともと日常の一部だった服が、独自のデザインや模様、それらを表現する染織技術の発展にともなって、芸術性を持つようになったものと言えるでしょう。衣装だけでなく、衣装の中にあるクロアチアのアイデンティティを、今も連綿と受け継いでいることからも、“ラド”の文化的価値の高さを伺い知ることができます。
 
■“ラド”の心は「親愛なる」友情の心
 “ラド”とは、「親愛」の意味です。今回の来日公演が、日本の観客の皆様に愛されるものとなり、両国の文化交流促進となることを願ってやみません。
 
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