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 人類の音楽の原点と言われる、アフリカの多彩な音楽文化をご紹介するシリーズ「アフリカ音楽紀行」の第2弾です。1999年にスタートしたこの企画の第1回目はエチオピアから、激しく肉体を揺さぶる驚異のダンス"エスケスタ"が上陸し、日本各地の観客の皆様を圧倒しました。生き生きと躍動するリズムから沸き起こる美しき人間の脈動は、枯れた毛細血管に新たな血液を蘇らせ、観衆に快く脈打つような感覚を覚えさせてくれたのは記憶にそう遠くありません。
 シリーズ<2>は、アフリカ南部の国・ザンビア共和国から「ザンビア国立民族舞踊団」を初招聘し公演を行います。ザンベジ"偉大な"川を中心に開けるザンビアは、21世紀の今、急速に都市化を進展させています。ジンバブエ共和国との国境にはアフリカ大陸最大のビクトリア滝があり、スケールの大きな自然の景勝にも恵まれています。
 今回は音楽の原点とも言えるアフリカのリズムに特に焦点を当てます。



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 アフリカの音楽は、基本的に音楽やリズム、舞踊、合唱が一体となり形成されているもので、それらは誰から教わるわけでもなく、自然の中で楽器が作られ、音楽が生まれ、受け継がれてきました。
 今回の公演では、原始の音楽(リズム)が紹介されていますが、最大の見所はそうした音楽によって、私達が古臭さや土着性を感じるだけではなく、驚くべきエネルギーと様々な音楽文化の源泉ともいえる魅力を体感できることにあります。
 ダンスと合唱で展開される「ンゴマ・ダンス」、木とひょうたんで作られた木琴の「ザイロフォン」の音色などがもつ高い音楽性、そこから感じ取れる音楽の持つ優しさや楽しさは聴衆の共感を誘います。
 そして、なんといってもアフリカの音楽の王様とよばれるドラム。長い生活の中に深く浸透し、時には有名な「トーキングドラム」とよばれたように伝達手段にも利用され、重要な役割を果たしてきました。アフリカの大地が生むリズムは、人々の心を掴み、生活の支えとなるような躍動するエネルギーをもたらします。 今回の公演でもマスタードラムとよばれる、イタンギ(ITANGI)、セカンド・ドラムのチンプルル(CHIMPULULU)、サード・ドラムのマンチャンキリ(MANCHANKILI)を中心にフェンバ(FWEMBA)、カレラ・ドラム(KALELA DRUM)等、数多くの太鼓によって生み出される複合的なリズムは圧倒的なエネルギーを放ちます。
 また、ザンビア南部のトンガ族の間につたわるl、若い男女による求愛のダンス「チンガンデ」、仮装舞踊の登場人物の1人が竹馬に乗ってダンスをし、曲芸技を見せる「マガンジャ」等、ザンビアの様々なダンスが演じられます。
 "ダンス・オブ・アース"〜偉大な大地のリズム!
 音楽本来のパワーとルーツを存分にお楽しみください。
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