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2016/10/31 海外派遣

第4回「民音芸術団」を中国へ派遣しました

第4回目となる「民音芸術団」中国派遣公演を中国東北部・遼寧省の大連芸術学院(10月24日)、遼寧師範大学(25日)、大連工業大学(26日)で開催しました(開演はすべて6時半)。

 今回、派遣したのは、奈良県の和太鼓グループ「舞太鼓あすか組」(主宰:飛鳥大五郎)8名です。

 それぞれの大学では、冒頭、中国語と日本語の司会を担当する2人の学生により、当協会の紹介や、日本と中国の友誼を深める今回の公演の意義が説明されました。

 次に、大学生の代表が演技を披露。大連芸術学院では、二胡の演奏やオペラの独唱、遼寧師範大学では、4人の女子学生による「母」「桜花の縁」が美しいコーラスで披露されました。また大連工業大学でも、中国で良く知られる「大海(ダーハイ)」が合唱されました。

 「舞太鼓あすか組」の演技は、大太鼓のソロ演奏でスタート、一発目の「ドーン」という迫力のある大きな音で、会場からはどよめきが起こりました。そして「あすか組」のメンバーが次々と桶胴太鼓や締太鼓、抱え太鼓を登場させ、迫力あるバチさばきに観客席からは喝采が沸きました。また篠笛、琴、津軽三味線の演奏も加わり、会場を興奮の渦に巻き込みました。

 「ごんべっさ」という創作舞踊では、鬼や天狗が登場すると、場内は「オーッ」という感嘆の声が沸き起こり、演者が観客席に飛び出し、学生と触れ合うコミカルな光景に、場内は大きな拍手と笑顔に包まれました。

 和太鼓の体験コーナーでも、多くの学生の皆さんがステージに上がりたいと手を上げ、「あすか組」のメンバーが中国語でユーモア溢れるレクチャーをし、大変に盛り上がった場面となりました。

 フィナーレでは、場内総立ちにならんばかりの大声援が起こり、中国のポピュラーソング「ジャスミン」を「あすか組」が中国語で披露すると、場内の熱気は最高潮に達しました。

 終演後には、学生の皆さんが舞台上の出演者のもとに駆け寄り、一緒に記念撮影をし、メールのアドレスを交換するなど、期せずして、会場全体が日中友好の語らいとなる感動的な場面となりました。

 鑑賞された学生からは、「中国と日本の文化の違いを、まざまざと感じました。こんなに日本の太鼓が力強いとは思いませんでした。もっと日本のことを知りたいと思いましたし、このような交流がこれからも続けていければいいと、心から感じました」、また「出演者が、中国語で呼びかけてくれたり、ステージで太鼓を叩かせてくれたり、また私たちの幼少の頃から歌っているポピュラーソングを歌ってくれたりと、皆さんの真心を感じました。私も、日本と中国の友好のために役立ちたいと思いました」と興奮した様子が伺え、各大学とも、感動の輪が大きく広がった派遣公演となりました。