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ごあいさつ

 民主音楽協会(民音)は、フィンランドからハーモニカだけで様々な音楽を縦横無尽に演奏してしまう驚異のハーモニカ・カルテット「スヴェング」のステージを、2016年1月より全国5都市で開催いたします。

 スヴェングはフィンランド出身で名門シベリウス・アカデミー出身者を中心に2003年に結成された個性豊かなメンバーの4人組ハーモニカ・カルテットです。リーダーのヨーコ・クッハラは、シベリウス・アカデミーでハーモニカ研究を行う第一人者で、現在認知されている世界でただ一人のハーモニカ博士。メンバーのエーロ・トゥルカは、ヨーコ・クッハラの弟子でグループの創始者。ほとんどのレパートリーを作曲しており、あらゆるフォークミュージックに精通し、多くのエスニック楽器を演奏するマルチ・インストゥルメンタリスト。エーロ・グルンドストルムも、マルチ楽器奏者であり即興を得意とし、フィランド発の多くのバンドのレコーディングにも参加しています。そしてもう一人のメンバー、パシ・レイノはバンドの年長者で、多くのハーモニカプレイヤーから尊敬される存在。ハーモニカ・バンドのヨーロッパ・チャンピオンシップを獲得したライモ・シールキィアというハーモニカ・カルテットに参加し80年代から90年代の前半にかけて大活躍をしました。

 この個性豊かな実力派で構成されるスヴェングは、すでにドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、オーストリア、ハンガリー、アメリカ等のツアーで大好評を得ており、また地元フィンランドの名門フェスティバル、カウスティネン・フォーク・フェスティバルでは2005年のベストバンドに選出され、2007年、世界最大のワールドミュージックのショーケースWOMEXにフィンランド代表として出演するなど、注目を集めています。そして2010年、フランス・ナントで開催された「熱狂の日」では、ハーモニカだけでショパンを演奏し、聴衆を熱狂の渦にまきこみました。

 これまで07年、08年、10年、12年と4度にわたり来日公演を行っており、今回で5度目の日本公演となります。今回は、民音特別バージョンとしてアコーディオンの第一人者・桑山哲也が共演者として、またナビゲーターとしてステージを盛り上げます。郷愁を帯びたハーモニカの音色にぴったりの「赤とんぼ」、ジブリ作品の主題歌などの日本の名曲、「フィンランディア」や「英雄ポロネーズ」などのクラシックの名曲など、バラエティーに富んだ内容でおくる今回のステージ。これまでのハーモニカのイメージが変わる演奏をお届けする「スヴェング」による、楽しいステージにご期待ください。

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