今回招聘する「ヨルダン国立芸術団」は、ヨルダン・ハシム王国文化省直属で唯一の国立グループで、総勢男女25名が来日する予定です。
 
 注目の演目は、物語風の創作演目「花嫁」で、中東地域の人々の人間らしいさが描き出され、ご来場のお客様にもヨルダンという国を身近に感じて頂けるものと思います。
 
 パレスチナ地域の特徴として、結婚のお祝いは3日間にわたって行われます。ヨルダンでも同様で、1日目は婚約のお祝い、2日目はヘンナという染料で手に模様を描き合い、そして3日目は結婚披露宴となっており、とても重要な行事として、国民に定着しています。
 
 このような結婚を中心とした様々なヨルダンの人々を描く創作演目「花嫁」では人生における成長の過程や、伝統舞踊、プロポーズ、結婚、一族の祝福、新しい生命の誕生等々を第一部全編をかけて、15程度の場面を設定して、披露する予定となっております。
 
 東西文明の十字路に位置するヨルダンは、イラク、サウジアラビア、イスラエル、シリアと国境を接し、近隣諸国と交流・融合しながら、創造性豊かな舞踊や音楽文化を創造して来ました。それは、ハッサン王子がかつて、「ヨルダンは歴史的に多くの文明のゆりかごになった地域」と述べたように、文明が出会い、互いの違いを認め、尊敬し合い、ともに繁栄を享受した歴史が物語っています。
 
 今回の公演ではこの共生と創造の精神を育んだヨルダン王国からの文化の使者たちに、ヨルダン王国の悠久のロマンと民の息づかいを感じ、新たな発見を見出されることと思います。
 
 
 
Copyright (C) 2008 MIN-ON All Rights Reserved.