スプリットに伝わる古典舞踊
振付:ブランコ・シェゴヴィッチ
音楽:ブランコ・シェゴヴィッチ、二コラ・ブブレ
 アドリア海を臨む地中海沿岸最大の都市、スプリットでは、かつて、昔からの住民が喜んで「モンフリナ」、「チェトボルカ」(四重奏)、「シャルティン ポルカ」を盛んに踊りました。優雅な動きと衣装が特徴的なこのダンスは、明らかに西ヨーロッパと地中海の影響がみられますが、スプリット風に手を加えられています。


バラニャ地方のダンス
振付:ミハイロ・スモリャノヴィッチ
音楽:ヨシプ・アンドリッチ
 クロアチア最北部、ドラヴァ川とドナウ川の間にバラニャ地方は位置します。低地であるこの地方では、軽快な民族舞踊や民謡がよく伝承され、現在も当時のままの姿で演じ継がれています。少し前までは、伴奏はバグパイプが使われていましたが、現在はもっぱらタンブーラ(タンブリッツァ/スラブの弦楽器)のオーケストラが伴奏をつとめています。


プリゴリェ地方のダンス
振付、音楽:ズヴォニミル・レヴァコヴィッチ
 ザグレブ近郊の村では、婚礼時に女性の料理人の踊りとして昔から伝わる「スカチュコ」が披露されました。「ポルカ」はクロアチア北西部で古代から今日もなお、踊られています。「ドルメシュ」はたいてい祭日に踊られ、プリゴリェ地方では「ドルブニチツァ」と呼ばれる独自の形があります。「ドルブニチツァ」では、ダンサーが激しいダンスの途中で、突然動きを止め、小刻みに敏速に体を縦に揺らします。


「りんごのような赤い手を握って」-リンジョ
振付、音楽:ヴィド・バグル
 「輪になって飛び跳ねるダンス」もしくは「リンジョ」の名で有名なこのダンスは、ドゥブロニク周辺の地域で最も一般的なフォークダンスです。このダンスはクロアチアで踊られるだけでなく、ヘルツェゴビナ南部ネウラとラヴノ地区やボスニア・ヘルツェゴビナのチャプリナでも踊られています。このダンスの特色は、力強く、情熱的であること、ポーズの多様さ、ユニークな手のつなぎ方にあります。ダンスは伝統楽器リエリツァの伴奏で踊ります。「コロヴォダ」と呼ばれるダンスのリーダーは、ダンサーの組み合わせを決め、ウィットに富んだ詩にのせて踊りの動作を指示します。


ポドラヴィナ地方の婚礼組曲
振付:イヴァン・イヴァンチャン
音楽:イヴァン・イヴァンチャン、マリアン・マカル
ポドラヴィナ地方の結婚組曲では、民族衣装でのダンス、歌、楽器演奏を通じて、ポドラヴィナ地方に伝わる婚礼の習慣に基づき花嫁に花の冠を作り、結婚式を始める様子が演じられます。主な登場人物は、花嫁と花婿、花嫁のメイド、老いた母親たち、旗手です。

 

 
 

 
 

 

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