アメリカ・アーカンソー州生まれ。20歳でネブラスカ大学にて数学と化学を専攻して科学士号取得。あわせて、ジュリアード音楽院にて名メゾソプラノ歌手、ジェニー・トゥーレルに師事。
 
 日本へは、1977年 ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィル「第九」公演のソリストとして初来日。その後、1985年レナード・バーンスタイン/ECユース・オーケストラと「広島平和コンサート」に出演。1986年ウィーン国立歌劇場、1996年ハンブルク国立歌劇場のソリストとして来日。
 
 NHK交響楽団定期演奏会、ロリン・マゼール/スーパー・ワールド・オーケストラのソリストとしても来日した。

 
<オペラ>
 
 1974年、サンフランシスコ・オペラとグラインドボーン音楽祭でオペラ・デビュー。それ以降、パリ・オペラ座、メトロポリタン・オペラ、英国ロイヤル・オペラ(コヴェント・ガーデン)、ミラノ・スカラ座等、世界の超一流歌劇場に客演。「フィガロの結婚」のスザンナ役でデビューし、ベルリン、ウィーン、ハンブルク、ミュンヘンでも出演。カール・ベームが指揮した最後の「フィガロの結婚」(ベルリン)にも出演した。
 レパートリーは、20以上あり、モーツァルト(「魔笛」のパミーナ役、「イドメネオ」のイリーア役)から、フランスもの(「ホフマン物語」のアントニア役、「カルメン」のミカエラ役、マスネ「マノン」、グノー「ロミオとジュリエット」、ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」のそれぞれタイトル役)、そしてイタリアの最高傑作、プッチーニ「トゥーランドット」のリュー役、ヴェルディ「リゴレット」のジルダ役もつとめる。
 
 1998年には、歴史的な北京・紫禁城における「トゥーランドット」初演でのリュー役もつとめた。この時の指揮はズービン・メータ、演出は映画監督のチャン・イーモウ。
 
<コンサート:リサイタル>
 
 1974年のニューヨーク・タウンホールでのデビュー以来、同世代のリサイタリストの中では最も活躍し、第一級の人だと称賛を浴びている。膨大なドイツ歌曲のレパートリーを持ち、フランス、アメリカ、スカンジナビア音楽の解釈、再現では高い評価を得ている。多くのオーケストラ、一流の指揮者とも共演している。約80のレコーディングで、ダニエル・バレンボイム、レナード・バーンスタイン、コリン・デイヴィス、アンタル・ドラティ、ベルナルド・ハイティンク、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ロリン・マゼール、ズービン・メータ、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、ゲオルグ・ショルティなどと共演。
 
<ジャズ>
 
 ジャズのデビューは、1994年のモントルー・ジャズ・フェスティバル。以降、世界中の名高いジャズ・フェスでステージに立ってきた。
 
<人道活動>
 

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)における精力的な難民サポートは、15年以上に及ぶ。名誉大使に任命され、比類のない経験と献身を必要とされ、特命を与えられた。
 
1991年末から1993年、紛争中の旧ユーゴスラビア前線でコンサート。
1998年には、世界中の紛争回避、すでに紛争が起こっている地域での和解の手助け、平和の持続のために、
平和と和解のためのバーバラ・ヘンドリックス財団を設立。
芸術的な業績と、人間主義的な活動のため、多くの賞を受賞している。

Copyright (C)2006 Min-On All Rights Reserved.