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アラン・モグリア (音楽監督/ソロコンサートマスター)
1943年生まれのアラン・モグリアは16歳でパリ国立高等音楽院を最優秀賞で卒業し、直ちにコロンヌ管弦楽団のソロ首席コンサートマスターに就任。その後もパリオペラ座管弦楽団、フランス室内管弦楽団などのオーケストラと、パリ八重奏団、ヴィア・ノヴァ弦楽四重奏団などの室内楽奏者の他、P.ブーレーズのアンテルコンタンポランなどのメンバーとして活動した。
1977年から14年間は、パリ国立管弦楽団の音楽監督に就任したD.バレンボイムの要請を受け、同楽団の第1ソロコンサートマスターを務めた。同時にパリ国立高等音楽院の弦楽器科主任教授も兼務し、演奏と教育の両方で正にパリ音楽界の顔として華々しい活動を繰り広げた。
指導した生徒の多くはベルリンフィルなどトップランクオーケストラで活動している。その後、フランスで唯一の国立室内管弦楽団であるトゥールーズ室内管弦楽団の音楽監督に就任して、多くのレコーディングとヨーロッパのみならず日本を含む東南アジアツアーなども成功させた。
2002年に同室内管弦楽団を辞任し、以後はソロ活動を中心に活動しているが、日本で組織される「スーパーワールドオーケストラ」のコンサートマスターだけは務めることがあり、2003年のリムスキー=コルサコフ作曲、シェエラザードでのソロの艶やかで美しい音色は、観客のみならずオーケストラメンバーからも絶賛された素晴らしい演奏で「これぞ正統派フランスヴァイオリン奏者」という言葉を改めて認識させた。音楽に対する強い意志と厳しい統率力は有名であるが、普段は静かな温和な人柄。
現在はトゥールーズに居を構えている。趣味は航空機操縦と10台以上保有するオートバイなど。
パリ・スーパーストリングス
本公演のために結成された「アラン・モグリア&パリ・スーパーストリングス」は、全メンバーがパリ国立高等音楽院の出身者であり、パリ四大オーケストラの主要メンバーとして活躍している。2人の著名コンサートマスター(フレデリック・ラロック、サラ・ナムタム)を含むこのようなグループ結成は、パリにおいても非常に困難であるが、モグリアのアンサンブルということで計画・実現された。
高い技術と気心の知れた友人達によるアンサンブルは、ロマン派以降の作曲家を中心としたプログラム活動を考えているが、今回は、この日本ツアーの為に新たに編曲された楽譜を使用して、弦楽合奏による他では聞くことが出来ない名曲を披露する。
ヴィセンス・プラッツ (フルート・ソロ)
スペインのカタロニア地方・パラマ生まれ。現在はパリ在住。
国立パリ管弦楽団の第1ソロフルート奏者として、ゲオルグ・ショルティ、カルロ・マリア・ジュリーニ、ピエール・ブーレーズ、ロリン・マゼール、ジェームス・コンロン、クルト・ザンデルリンク、セミヨン・ビシュコフ、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、クリストフ・ドホナーニ、ダニエル・バレンボイム、小澤征爾、エサ=ペッカ・サロネン、サカリ・オラモ等の指揮者のもとで演奏した経歴を持つ。
ソリストとして、ポーランド国立室内管弦楽団、ギルドホール弦楽合奏団、トゥールーズ室内管弦楽団、ガリシア交響楽団、ザグレブ・ソロイスツ、ブダペスト・フランツ・リスト管弦楽団、パリ国立管弦楽団等のオーケストラと共演している。
神戸国際フルートコンクール、バルセロナ“マリア・カナルズ”等の国際コンクールで入賞した。パリ国立高等音楽院では、フルート、室内音楽のコンクールで、満場一致の第1位を受賞。ミシェル・デボスト、アラン・マリオン、ジャン・ピエール・ランパル、クリスチャン・ラルデに師事。2002年までパリ国立高等音楽院で指導したあと、2003年からは、故郷・バルセロナ音楽院の教授を務めている。
メンバーリスト |
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