第二部
○鬧天宮(とうてんきゅう~西遊記より)「天宮をさわがす」

○物語
  有名な「西遊記」の一場面で、まだ孫悟空が三蔵法師の弟子になる前のお話です。
天下無双の乱暴者 孫悟空を何とかしようと、天宮の玉帝は悟空に官職を与え丸め込めようとします。しかし、その官職がただの馬番に過ぎないことを知った悟空は大暴れするのでした。そこで孫悟空を斉天大聖(天と同格の地位)に就任させ祝宴を設けますが、これも実は悟空を捕えるための策略で、本当は王母のための誕生日であることを知り、再び怒り大爆発。用意された仙桃や仙酒、不老不死の仙薬・金丹を飲み尽くして悟空は下界に行ってしまいました。とうとう玉帝は天界の将軍たちに神兵を率いて悟空討伐を命じます、天界の神軍と猿を率いる悟空軍の大決戦となります。その結末はいかに・・・。

○みどころ
  武劇の傑作であり、京劇を代表する最大の人気演目です。
なんと言っても、随所に雑技を取り入れた孫悟空と天将たちとのアクロバティックなアクション・シーンは華麗にして驚異的!
また、孫悟空の表情にも注目です。特に不老不死の薬「金丹」を盗む時や、酒に酔った時のコミカルな表情としぐさも大いに楽しめます。

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