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History of MIN-ON.

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Vol.3 「民音音楽博物館」の歴史~「民音音楽資料館」の発足から~
スペシャルてい談

  • 創設の経緯と目的
  • 創設の準備
  • 音楽資料の収集
  • 古典ピアノの保存
  • 東京都の登録博物館へ
  • 世界からの注目
  • これまでの企画展示
  • これからの民音博物館
  • 民衆のための音楽を目指して

世界からの注目

――― 世界の識者の方々も、この民音音楽博物館をご見学されていらっしゃいますね。

「齋藤秀雄展」を見学される小澤征爾氏
「齋藤秀雄展」を見学される小澤征爾氏

上妻:はい。各国大使館関係者や文化関係者、海外の国を代表するリーダーや教育機関に携わる方々、国際的に活躍されているアーティストの方々など、また、民音では、東京国際音楽コンクール<指揮>をやらせて頂いておりますので、審査にあたられる先生方や入賞者が、こちらで記者会見をする際、博物館を見学されるんですね。やはり、一番驚かれることは、16世紀から19世紀に活躍した古典ピアノだったり、チェンバロが、未だに、当時と同じように音を鳴らすだけなく、演奏も聞くことができ、しかも一般に無料公開されていることです。皆さん、大変驚かれます。

小林:今、お話が出ました、東京国際音楽コンクール<指揮>で、組織委員を務めて下さっております小澤征爾さんが、2002年に、「齋藤秀雄展」を開催したとき、来られたんですね。そのとき、あるテレビ局で小澤征爾さんのドキュメンタリー番組をとっていて、そこのレポーターが一人、ついてきたんです。「齋藤秀雄展」をずっとご覧になられて、サイトウピアノもご覧になり、懐かしいなぁと。展示室で、齋藤先生の「運命」のビデオをエンドレスでかけていたんです。そしたら、小澤先生が、「なつかしい。そうそう、こういう指揮なんだよな。」とお話をされている時に、レポーターが「小澤先生にとって、齋藤先生はどういう存在でしたか?」と質問した。「少し黙っていてよ。今、先生とお会いしてるんだから」と言った言葉がすごく印象的でした。

上妻:小澤征爾さんといえば、インドネシアのワヒド元大統領が見学に来られたことがありまして、クラシック音楽に大変造詣が深く、ありとあらゆる指揮者の「英雄」のCDを集めていると。ところが、ひとつだけないものがある、それは、小澤征爾だと。ここにあるかと聞かれて、探したらあったんですね。それで、見せるだけかと思ってましたら、持って行かれて(笑)。大変に喜ばれていましたね。

――― 海老澤先生も海外の博物館を視察されて来られたそうですが、海外では、博物館はどのように利用されていることが多いのでしょうか?

海老澤:昭和43年(1968年)、国立(くにたち)の図書館が出来たんですね。当時、私は、副館長をしていましてね、外国の図書館の視察に行ったんです。ヨーロッパ60ヶ所、アメリカ20ヶ所見てきて、本当に様々な図書館という図書館を見て回りました。図書館といっても、大学図書館、音楽演劇大学、総合大学もありましたし、修道院もありましたし、そうでない国立図書館もありましたし、千差万別ですね。日本で、これというかたちで特定して、図書館作りは難しいかなと。やっぱり、必要に応じてですね。

ワシントンの議会図書館は、お城みたいで、その中に、音楽部門も収まっていて、楽器の収集もすごいんですよ。しかも使える楽器として、ストラディヴァリがあって、演奏家に貸し出したり、コンサートをやったり、資料があって、楽譜があって、楽書があって、楽器がある。

この間も、会議があって、ザルツブルクから250キロぐらい車で走ったところに、ベネティクト派のカトリックの修道院で、アートモントというところに、世界一の修道院の図書館があって、行ってきました。これは見事でしたね。ただ、19世紀のはじめに音楽のところが焼けてしまって、楽譜の古いのはないんですけど。ザルツブルクに行っても、聖ペテロ大修道院の図書館があるんですが、これも図書館がすごいんですよ。そういうのをみるとホッとするような。向こうにいくとそういう体験はしょっちゅうしていました。

さきほど、最初、民音音楽資料館をどういう風に作ろうかと模索されたと伺いましたが、大学図書館は大学図書館でまた別の役割がありますから。国立は、洋楽譜、洋書をかなり集めましたね。日本では、いろんな偏りがある。そこで、音楽図書館協議会ができまして、すみわけをしようということになりました。

小林:私どもとしては、楽譜をポイントにしましょうと。小学校や中学校で、学校コンサートを行っていますが、そんな時、音楽の先生から、「予算が少なく、こうもしたい、ああもしたいと思っていますが、何もできない」というお声がありまして。そこで、吹奏楽や管弦楽等のスコアを45,000点程、用意致しまして、先生はもちろんのこと、全国から学生の方が、30、40校とこられて、楽譜を利用して頂いております。楽譜を利用して頂いている姿を見ますと、ライブライリーの大事な使命を実感しますね。

海老澤:大学にも、ブラスはありますけど、高校、中学、小学校、そういうところに、お貸ししたり、便宜を図ったりということは、大学としてはやりませんからね。

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