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History of MIN-ON.

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Vol.2  民音・シルクロード音楽の旅の歴史
演出家 藤田敏雄氏インタビュー

―――好評のうち全10回にわたってシリーズが続きましたが、社会的にも何か影響を与えたと思いますか?エピソードを交えて教えてください。

あります。まず、日本にシルクロードブームが到来しました。
具体的な例をあげますと、1980年より放送されたNHKのテレビ番組「シルクロード・シリーズ」やサントリーなどシルクロードを題材にしたCMが好評を博しました。
その意味でそれ以前に、民音が行ったシルクロードシリーズはパイオニアとしての大きな功績があったと思います。日本人にとってシルクロードへの旅行が一般的ではなかったのに猫も杓子も出かけるようになりましたからね。

社会的影響のみならず、学術的にも貴重な成果がありました。
例えば、砂漠の道「オアシス・ルート」の民族舞踊は敦煌の壁画にも描かれた「胡旋舞」のようにクルクル廻る旋回舞踊が主流で、西はトルコから中央アジアを経て東は朝鮮半島まで広範囲にわたって分布しています。
一方草原の道「ステップ・ルート」の騎馬遊牧民のダンスは、乗馬の上下動を思わせる躍動的なステップが基本で、中国では「胡騰舞」と呼ばれています。
この「胡旋舞の道」と「胡騰舞の道」の系譜を私は民音の文化講演会で映像を見せながら発表しましたが、これは日本はもちろん、世界でも前例にない試みでした。
それから日本人にぜひ認識してほしいシルクロードは「ブッダロード」。いわゆる「仏法東漸の道」です。実は日本の音楽がこの「ブッダロード」を通って渡来したからです。その物的証拠が奈良の正倉院に保管されている「亀茲琵琶」などの古楽器で、聖武天皇の御代に営まれたあの大仏開眼供養ではなんと60人の楽人が演奏したという記録も残っています。1000年も前に60人のオーケストラが編成されたのですからビックリしてしまいますね。
民音のシルクロードシリーズは、そうした音楽文化の起源を探る上でも大きな功績があったと思います。

シルクロード

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