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タンゴ演奏には欠かせない、主役楽器「バンドネオン」
バンドネオンとタンゴの歴史

歌詞の内容は、どんなことを歌っているのですか?

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セステート・スール楽団
歌手 ラウル・ラビエとギタリスト フアンホ・ドミンゲス
マリアーノ・モーレス楽団
マリアーノ・モーレス楽団

生まれた当初、タンゴは他愛もない戯れ歌だったり、猥雑な歌詞もあったようですが、1910年代後半に国際的スター歌手カルロス・ガルデルが現れると、一変します。たちまち大衆の心をとらえて大ヒット。一気に歌のタンゴが全盛期を迎え、タンゴの名ソングが映画から、舞台からあふれ出しました。1930年代後半以降、より歌詞に哲学的な重みももたらされますが、大半のタンゴは「嘆き」や「恨み」といった悲しみの要素がつきものです。例えば、女性に裏切られた男性の捨て台詞や、忘れられずに苦悶し続けるうめき、切実な望郷の思い、等々。もちろん陽気な歌もありますが、センチメンタルな感情がどうにもよく似合ってしまうようです。

日本の演歌と似ているような気がしますが?

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ストレートに聞き手へ訴えてくる感情表現には、どこか共通するものがあるかも知れません。ご自慢の泣き節も……。タンゴの場合、下町の荒っぽい俗語をあえて使い格差社会を反映させてみたり、移民たちの抱く望郷の念や、普遍的な人生の苦悩を歌に込めています。どの歌をとっても、その時代ならではの世相が、実は浮き彫りになっているはずです。

アルゼンチン人の鼻歌は、やっぱりタンゴ?

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出身地や世代により、鼻歌の種類も当然ながら違うはず。もちろんアルゼンチン国民といえども、世界のポップ・ミュージック・シーンと無縁ではいられません。ことに1970~80年代は、若者のタンゴ離れがいちじるしかった時代といえます。それでもなお、歴史に残るタンゴ名曲の数々は、特にブエノスアイレス市民にとって、自分たちのアイデンティティを体現する音楽。一曲も口ずさめない人なんて、まず滅多にいないでしょう。80年代末以降の世界的なタンゴ・ブームをきっかけに、経済危機をなんとか乗り越え、今日ようやく若い世代の間でも、タンゴが身近に感じられるようになっているそうです。新世代の演奏家を後押しする機運が大いに高まっています。こうなれば、懐かしい名曲群ばかりでなく、新曲タンゴの鼻歌が、街を歩けば聞こえてくる日は、そう遠くないかも知れません。

アルゼンチンの街中には、タンゴがよく流れていますか?

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ひと頃、タンゴはもっぱら、ブエノスアイレス観光スポットの一角に押し込められていた感があります。現在では、誇りをもってタンゴのイメージが海外へ向けアピールされているため、街中のいたるところでタンゴを耳にすることでしょう。ただし、少々不遇をかこっていた時代でさえ、家々の中にはタンゴの記憶が存在していました。週末の閑静な裏通りを散策すれば、どこかの窓辺からタンゴの旋律が流れてきたものです。きっと、父母や祖父母の愛した名曲・名演が、そっと大切に受け継がれていたのでしょう。

タンゴダンスが生まれたのは、いつ頃ですか?

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「タンゴ」という形式名が楽譜に記されたのは1880年ですが、もう少し前からタンゴは踊られていたようです。新都市ブエノスアイレスの周縁地区で、すでに19世紀半ば頃、新種の娯楽としてのタンゴダンスが育まれ、場末の歓楽街で人気を集めていたと伝えられます。都市の庶民にまで広まってゆくのは、カフェやダンスホールの全盛時代。祝祭日の広場などでも、タンゴがこぞって踊られるようになりました。やがて劇場舞台にまでのぼりつめたタンゴダンスは、芸術的ステップを踏み出し、世界中のファンを魅了してゆきます。

どうして女性ダンサーの衣装はあんなにセクシーなんですか?

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実は、現在のようなセクシー度の高まりは、1980年代半ば以降、タンゴショーの数々が世界を席捲してからの現象です。より派手な開脚アクションに決めのポーズ、目を奪う足さばきをカップルごとに競い合い、技がエスカレートするにつれ、衣裳のスリットのほうも、ますますダンスに合わせて深く大胆に……。もともとカップルが密着して踊る、世界一官能的なダンスと称されたくらいですから、相手を誘いひきつける、駆け引きの要素がたっぷり。セクシーなのも当然ですが……いささか、往時の“はんなり色香”が恋しい今日この頃(笑)、ではあります。

ダンサーが無表情なのはなぜですか?

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タンゴの旋律は、一部の陽気な歌曲、牧歌調ののどかな民謡を除けば、ほとんどが人生の苦悩や悲哀、深い嘆きに根ざしています。だから、にこにこ笑って踊るわけにはいかない。楽曲そのものの持つ感情を、ダンサーも表現する必要に駆られるからなのでしょう。

アルゼンチンの人は、みんなタンゴダンスが踊れますか?

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はてさて、どうでしょうか。踊れない人も、踊れたらいいなぁと、思っているのかも知れません。でも、舞台上のめくるめくステップだけが、タンゴダンスではありません。現地では、老いも若きも、夫婦や親子、恋人同士、友人の間柄にとどまってもいい、気軽に基本のステップを踏みながらダンスを楽しむ、庶民的な集いがあります。「ミロンガ」と呼ばれますが、日常の気さくなダンスの集いのことも、ダンスが踊れる場のことも指します。ひと頃お目にかかれなくなっていた「ミロンガ」は、近年、首都で大人気なんだそうです。

どうしたら恥ずかしがらずにタンゴを踊れるようになりますか?

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プロダンサーたちの恐ろしい技を、真似しようなどと思わないに限ります(笑)。そうすれば、恥ずかしくない。むしろ、スポットライトを浴びぬところでこそ、タンゴの根源的な楽しみが生きていることを、想像してみてください。たとえば、老夫婦がつつましく抱き合って踊るタンゴダンスは、一番素敵。互いをいたわり合い、長く寄り添ってきた人生の歩みを、あたかもなぞるかのようなダンス……華麗なポーズなんぞ、決して他人に見せる必要はありませんからね(むふふ)。

日本でタンゴダンスを楽しめるところはありますか?

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近年、現地にならい、「ミロンガ」と称する集いが全国で急増しています。基本ステップ等のレッスンを受けてからの参加、という手順のようですが、集まりごとにダンスの目的や解釈も違うはずですから、それぞれ会合の性格を見極めるため、まずは見学させてもらうのが妥当かも知れません。また、音楽をじっくり聴きながらリズムを楽しみ、タンゴに潜む独特の情感を味わい尽くすことが、タンゴダンスにとってなにより必要不可欠です。

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