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2021/11/11 ミュージックジャーニー

MIN-ONミュージック・ジャーニー~ギリシャ編~

アテネのアクロポリス

 

皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
今回は、ヨーロッパ南東部のバルカン半島に位置するギリシャ共和国へ、ギリシャ共和国大使館の皆様とともにご案内いたします。

目次

1. 3000年以上の歴史をもつ首都アテネ


2. 神話の国ギリシャと遺跡


3. 自然豊かなギリシャのリゾート地と食文化

4. 西洋音楽文化の礎 ギリシャの音楽文化


ギリシャは古代文明の発祥地と言われています。ギリシャ出身の大哲学者ソクラテスやプラトンに代表されるように、古代ギリシャに築かれた哲学や言語、芸術、政治などは世界に大きな影響を与え、現代社会にも受け継がれています。

国内各地には、古代ギリシャより口承され、今なお世界的に有名な「ギリシャ神話」の神々や物語のシーンにまつわる古代遺跡や遺構が数多くあります。
約2800年前のオリンピアでは、最高神ゼウスに捧げる祭りとして、第1回目のオリンピックが開催されました。

3000年以上の歴史をもつ首都アテネ

首都アテネは、紀元前8世紀ごろから成立したポリス(都市国家)のなかでも、学問や芸術、文化の中心地として繁栄しました。
高い丘の上の都市を意味する「アクロポリス」には、今から2000年以上前に建設されアテネのシンボルとなっている「パルテノン神殿」など、古代ギリシャの栄華を物語る遺跡を目にすることができます。

アテネのシンボル「パルテノン神殿」

 

町を一望できるリカヴィトスの丘や、都市の中心部にあるシンタグマ(憲法)広場、特別保存地域に指定され歴史的な街並みが残るプラカ地区なども見どころです。

リカヴィトスの丘からのアテネの景観



また、アクロポリスの南西麓に位置する野外会場「イロド・アティスコ音楽堂」では、1955年より毎年夏に開催されているアテネ&エピロダウス・フェスティバルをはじめ、伝統音楽や演劇、オペラなどの催し物が行われています。

イロド・アティスコ音楽堂 

 

神話の国ギリシャと遺跡

古来より語り伝えられた「ギリシャ神話」には最高神ゼウスやオリンポスの神々などが登場し、恋や嫉妬、戦いの様子など、人間味に溢れたストーリーが描かれています。

 

ギリシャでは、ゼウスに捧げられた「ゼウス神殿」や海や泉、競馬などの守護神ポセイドンを祀った「ポセイドン神殿」、太陽神アポロと月の女神アルテミスの生誕地「デロス島の古代遺跡」、怒ったゼウスが天界から投げつけてできたという伝説もある巨大な奇岩群「メテオラ」など、神々ゆかりの地を実際に訪れることができます。

アテネのゼウス神殿

スニオン岬のポセイドン神殿

ギリシャ北西部のテッサリア地方にあるメテオラ 

 

自然豊かなギリシャのリゾート地と食文化

西はイオニア海、南はエーゲ海に囲まれた、クレタ島をはじめ大小約3000の島々を有するギリシャには、美しく魅力的な島々や燦々と輝く太陽、花と緑におおわれた山々などがあり、ハネムーンやビーチリゾート地としても人気があります。

「サントリーニ島」は、映画やCMのロケ地にも起用される世界有数のリゾート地です。北部の港町イアは、夕日の絶景スポットで知られ、ロマンティックな景色を一目見ようと「アギオス・ニコラオス要塞」は多くの観光客で賑わっています。

断崖絶壁に広がる美しいイアの街並み

多くの観光客が訪れるサントリーニ島

 

エーゲ海に浮かぶ宝石と称さる「ミコノス島」は、真っ白な壁の家と迷路のような石畳の路地が特徴的です。カフェやバーも立ち並び、おとぎ話の世界に入り込んだかのような美しい景色を満喫できます。

 

ミコノス島の中心地「ミコノスタウン」の可愛らしい街並み


ギリシャは、国民1人あたりのオリーブオイルの消費量が世界一と言われています。オリーブオイルと地中海で取れた魚介、チーズなどを使った伝統料理は絶品です。

ギリシャ料理とアテネの風景



西洋音楽文化の礎 ギリシャの音楽文化

ギリシャと音楽の歴史は古く、古代ギリシャの儀式や祭事、演劇などではすでに歌を歌い、撥弦楽器“リラ”や笛の演奏も行われていたことがわかっています。

現在、日常的に使用されている“ミュージック”や“オーケストラ”などの音楽用語もその語源は古代ギリシャ語で、古代ギリシャより音楽が人々の生活や教育などに根付き、西洋音楽文化の礎を築いたことが伺えます。

民音では、1991年、2009年の2回にわたり、ギリシャを代表する「ネリー・ディモグル民族舞踊団」を招聘し、「シルクロード音楽の旅」公演を行いました。また、2004年には、「アテネ・オリンピック」開催記念の文化交流として、「ギリシャ・リセウム舞踊団」公演を開催し、ギリシャ各地に伝わる民族性豊かな舞踊や音楽をお楽しみいただきました。

今回は、1991年、シルクロード音楽の旅〈7〉「地中海への道」公演より、2曲をお聴きください。

 

1.「トラキアの舞踊」


2.「テッサリアの舞踊」



最後に、駐日ギリシャ大使館コンスタンティン・カキュシス特命全権大使が推薦する音楽をご紹介いたします。伝統楽器を用いた曲から、現代のポップスやエレクトリックサウンドなど、ギリシャの様々なジャンルの音楽を存分にお楽しみください。

 

1. トリゴナ

演奏:カディネリア(ギターデュオ)

 

2. カラディ

歌唱:ヨルゴス・ダラーラス


3. 私のナンバーワン

歌唱:エレナ・パパリズー(ユーロビジョン・ソング・コンテスト2005の優勝者)


4. ト・カリオフィリ・マナム

歌唱:リゼッタ・ニコラウ & ハラランボス・ガルガヌラキス

 

5. 炎のランナー

演奏:ヴァンゲリス

 

6. ジヴァエリ・ム

歌唱:アレッティ・ケティメ


7. クラリネットのソロパフォーマンス " プシヒ・ム"

演奏:ヴァシリス・サレアス


8. 様々なクラリネット曲のソロパフォーマンス

演奏:ペトロス・ルカス・ハルキアス


9. ペンドザリ-ススタ(クレタ島のフォークダンス音楽)

演奏:ロス・デイリー・カルテット


10. ティ・カコ

演奏:ヴィレジャーズ・オブ・イオアニナ・シティ(フォークロックバンド)


多くの猫が暮らす「イドラ島」

 

皆さん、ギリシャへの音楽の旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力、写真提供:ギリシャ共和国大使館、ギリシャ政府観光局(Greek National Tourism Organization)

Min-On Concert Association
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